過去ログ - にこ「ニコは百日紅ニコ!」真姫「にこちゃんはローズマリーね」【ラブライブ!】
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37: ◆90wX8LPeMY[saga]
2014/06/08(日) 02:06:59.80 ID:Ln65t4PM0
「でも?」

「院長にもしμ'sの活動がばれてしまったら、きっと大問題だろうね」

「えっ?」

えっ? なんで?

「真姫お嬢様の御父上、この病院の院長は真姫お嬢様を医者にする気でね。真姫お嬢様も医者に関しては特に不満もないようだし、なる気満々らしいけど。ただ、真姫お嬢様がオトノキに入学したのは、この地と深い結びつきを付ける為なんだよ。ただそれだけの為」

私は頭の中で、何かがはじけた。

「院長にとっては、μ'sの活動を真姫お嬢様がしてるなんて知ったら――勉強の邪魔だって言うだろうね」

何故だ。何故親が子の行いに口出しできるのだ。お金があって、家も広くて、余裕があって、真姫のやりたいことが、何故できない。
なぜ胸を張って親に自分のやっていることを言えない。
真姫が何をしようと、真姫の自由だ。ましてや悪い事をしている訳ではない。むしろ廃校阻止に力を貸す、誇るべき行いなのに。

「止めさせない。八坂さん、ありがとうございました!」

「えっ? あ、うん?」

私はカバンを引っ掴むと肩を怒らせて診察室を出た。
真姫は私たちの仲間だ。真姫自身が選んでμ'sに居るのだ。子どものやることを応援できない親がいていいものか。

髪の毛を弄って私を待っていた真姫ちゃんが、私を見て頬を赤く染める。

この不器用で自信家で不器用で優しい後輩を失うものか。私は、彼女に誓ったのだった。

だから翌日、真姫が泣きながら屋上に来た時、焦る皆を横目に私は、興奮していた頭の芯がスゥーッと冷えて行ったことをよく覚えている。


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