過去ログ - にこ「ニコは百日紅ニコ!」真姫「にこちゃんはローズマリーね」【ラブライブ!】
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36: ◆90wX8LPeMY[saga]
2014/06/08(日) 02:05:32.59 ID:Ln65t4PM0
「真姫お嬢様の見立て通り、軽い脳震盪でしたね。ここ数日は念を押して、激しい運動は控えてください」

初めてCTスキャン? っていうのを受けた。なんか映画みたいでちょっとドキドキしたのは秘密ニコ。

「ありがとう、八坂」

にこを診断してくれたお医者さんの名前は八坂って言うらしい。
なんでも若手の脳外科医らしくて、精神や心、心理学にも精通してるんだって。すごい。

――いやほんと凄いと思う。イケメンだし。短髪黒髪の好青年って感じ。まあ実際は三十代後半ぽいけど。

椅子に座っていたニコと、そのそばに立っている真姫ちゃん。私達二人を見比べるように八坂さんが視線を転がす。
そしてふと、思いついたように質問を一つ。

「ところでお嬢様、和木さんの仰っている〔μ'sの先輩のにこさん〕とはこの方ですか?」

ボンッ!!! っと。音がした。いや、音がしたような気がする。うん。いや聞こえなかったんだと思う。何言ってんだ私。

傍で立っている真姫ちゃんを見上げると、なんとなく音の出どころが解った気がする。真姫ちゃんの顔が見事に真っ赤だったから。

「わ、わ、わ、和木さんから、何を、聞いたの」

「最近矢澤さんが優しくして――うごっ」

真姫ちゃんが手に持っていたカバンを、八坂さんに投げつけた。わーお、大胆……。

呆気にとられるニコを尻目に、真姫ちゃんは肩を怒らせて去って行った。乙女心は秋の空……うーん、ムズカシイ? 

ニコも乙女なんだけどね。

「八坂さん、大丈夫ですか?」

「あはは、また口を滑らせたみたいだね……でも真姫お嬢様が元気そうで、楽しそうで何よりですよ」

八坂さんは嬉しそうに微笑む。

「元気そう?」

どういう事だ?

「いや、小さいころから――ピアノのコンクールだから、小一だったかな? そのあたりから、真姫お嬢様はあまり表情を見せることがなくてね」

「どういう……事でしょうか?」

「笑う事は勿論、怒ったり泣いたり、そういうのもあまり見せないって和木さんが言っていて……。だから、高校に入ってμ'sの活動を始めて最近、表情豊かになったって」

「……真姫ちゃんは、μ'sの活動を楽しんでるんですよね?」

「え? 和木さんの話だとね」

……稲妻の様に、私の中で強烈な違和感が走り抜けた。

「でも――」

八坂さんは続ける。


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