過去ログ - 【艦これ】語られることのない海のスナイパー
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123: ◆ANFZJVHAkB2d[saga]
2014/09/13(土) 02:27:14.14 ID:yJpSE8gqo
赤城「……」

 前方を進む二航戦を見ながら赤城は考え込んでいた。
 ここで行き脚の遅い加賀を見捨て、全速で航行すれば恐らく敵艦隊を振り切ることができるだろう。

赤城「空母一隻を犠牲に空母三隻が生き残る…」

 考えていたことが思わず口に出てしまい赤城は焦って首を横に激しく降った。

加賀「いいのよ、赤城さん。貴方の考えは間違ってない、むしろそれが正解よ」

赤城「駄目です。空母艦隊の旗艦として認めません。私は一隻たりとも欠けさせないわ」

 先ほど自分が思っていた事を否定するべく、強い口調で言い放つ。
 
赤城「このまま進めば先行している伊勢さんたちに追いつくはずです。それまで頑張りましょう?」

加賀「赤城さん…」

赤城「それに…横須賀で美味しそうな定食屋さん見つけたって言ったでしょ?一緒に行く約束もあるわ」

加賀「……赤城…さん」

加賀「私の艦載機を全て投棄…航空燃料も捨てます。いえ…不要な重量物はすべて…」

赤城「ん…もうそれしか方法はないわね…」

 艦載機や燃料は消耗品だ。あとでどれだけでも換えがきく。
 ここで一番重要なのは誰ひとり欠けることなく作戦を終了させることである。

赤城「少しは早く走れそう?」

加賀「恐らく…多少スピードは上がると思います…」

 加賀が航空機を格納している矢筒を放り投げようとした瞬間。
 後方から爆発音が響く。

赤城「リ級が…沈んでる…」

 振り向いた視線の先には濛々と煙をあげ傾斜し、沈みゆく敵艦。
 更にその後方から迫っていた駆逐イ級がリ級に追突し連鎖的に爆音が鳴り響いた。


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