1: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:16:15.00 ID:QYNiXGzZo
それは今よりもずっと先のお話
凛「うぅ〜寒いにゃ〜」
花陽「ほら凛ちゃん、もう少しで学校だから」
凛「かよち〜ん」
真姫「全く……少しは我慢しなさいよ」
凛「と言いつつ真姫ちゃんも完全防備にゃ!」
真姫「そ、それは!」
真姫「寒いものは寒いんだから仕方ないじゃない……」
凛「なら皆でくっついて温まるにゃ!」
花陽「わわっ」
真姫「ちょっ、急に引っ張らないで!」
凛「えへへ〜」
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2: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:18:06.91 ID:QYNiXGzZo
花陽「でもあと少しで3月。春はすぐそこだよ?」
凛「全然そんな感じはしないにゃ」
花陽「う、う〜ん、それはそうだけど」
3: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:20:11.68 ID:QYNiXGzZo
顔を見合わせる私たち
次の言葉を言うのは簡単だ
でも、誰も言おうとはしない
4: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:21:29.01 ID:QYNiXGzZo
教師A「西木野さん、送辞の方はどうかしら?」
真姫「すいません、もう少し待って下さい」
教師A「急かしてるわけじゃないんだけど、先生も確認したいからね」
5: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:23:10.25 ID:QYNiXGzZo
教師B「在校生代表として、卒業記念品を渡す担当、どっちがやるか決めてくれた?」
花陽「え、えぇっと……」
凛「実はまだで……」
6: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:24:02.79 ID:QYNiXGzZo
・生徒会室
凛「はぁ〜」
花陽「う〜ん」
7: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:25:34.35 ID:QYNiXGzZo
真姫「そう、あなた達も」
花陽「ということは真姫ちゃんも?」
真姫「えぇ、送辞の件で催促されたわ」
8: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:30:01.22 ID:QYNiXGzZo
そう、これは覚悟の問題
別に送辞なんて特別何かの意味を持っているわけではない
でも、これを完成させるということは、
9: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:30:56.84 ID:QYNiXGzZo
真姫「ふぅ。ちょっと、席外すわね」
花陽「あ、真姫ちゃん」
凛「どこ行くの?」
10: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:33:20.69 ID:QYNiXGzZo
・音楽室
ガランとした音楽室に鎮座するピアノに私は腰を下ろした
ここから見える景色が私は好き
11: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:34:37.28 ID:QYNiXGzZo
でも、今日は変だな
少し感傷的になりすぎたかしら
登校中に凛と花陽とそんな話をして、
12: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:35:50.65 ID:QYNiXGzZo
真姫「ピアノ、弾こう」
一心不乱に、今まで自分が作った曲を
嬉しい時も悲しい時も、一緒に歩んできた曲を
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/07(土) 01:36:06.92 ID:EwMOFpA90
期待、一年後の真姫ちゃんは髪の毛伸ばしてそう
14: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:37:37.24 ID:QYNiXGzZo
???「やはり、あなたのピアノは素晴らしいですね」
真姫「何よ、来るなら来るって言ってよ」
???「メール、送ったではありませんか」
15: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:39:26.97 ID:QYNiXGzZo
海未「それにしても、突然メールが来たので驚きました」
海未「しかも、『今日、暇?』なんて」
真姫「悪かったわね」
16: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:41:13.72 ID:QYNiXGzZo
海未「真姫は、何か悩み事があるのではないですか?」
真姫「えっ?」
海未「だからメールを送ったのではありませんか?」
17: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:42:06.57 ID:QYNiXGzZo
あぁ、ずるいなぁ
この人はいつもずるい
私が求めているものをいつも分かってくれる
18: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:43:46.84 ID:QYNiXGzZo
真姫「35日」
海未「はい?」
真姫「私と海未の誕生日の差」
19: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:46:38.52 ID:QYNiXGzZo
海未「お、落ち着いて」
真姫「わ、私は!」
真姫「私は海未と一緒のクラスで勉強したかったし!」
20: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:49:10.93 ID:QYNiXGzZo
真姫「また海未は私の先を行ってしまう……!」
真姫「私も海未と一緒に卒業したかった……」
真姫「何で1ヶ月しか違わないのに、こんな思いをしなきゃならないの!」
21: ◆ZUqyEdi/0.S5[saga]
2014/06/07(土) 01:51:41.40 ID:QYNiXGzZo
ひとしきり泣いた後、私は海未に介抱されていた
海未「落ち着きました?」
真姫「うん……」
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