過去ログ - とある学生の雷神右方-Reincarnation-
1- 20
104: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/28(日) 23:25:04.04 ID:AWoKgqAC0

ふわふわとした純白のドレスに身を包んだ彼女が立っていた。
ちょうど、トールのタキシード姿に合わせるかのように。

「……、」
「タイミングはちょうど良かったようだな?」

小さく首を傾げ、フィアンマがはにかんだ。
何だかとても懐かしい気がして、トールも笑みを浮かべる。

「似合ってるな」
「トールも、似合っているよ」

見とれる、と彼女はにこにこ笑む。
それはこちらの方だ、とトールは思ったが。

「写真でも撮るか?」

思い出したように上条が提案し、オティヌスが賛成する。
フィアンマは手を伸ばし、トールの服の袖を引っ張った。
隣に立ち、そつなく腕を組む。
長手袋越しの指の感触にこそばゆさを感じつつ、トールはカメラの方を見た。
はいちーず、などとお決まりの呑気な文句の後にシャッターが切られる。
出来上がる写真は、本当の花嫁と花婿のように見えた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
125Res/88.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice