過去ログ - とある学生の雷神右方-Reincarnation-
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64: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/08/14(木) 00:49:58.04 ID:iVEChZGE0

渡された台本は随分と重い。
それもそのはず、動きについて細かく書かれているのだ。
右に三歩、ここから前へ一歩、などといった感じだ。
厳密に守らずとも失敗ではないが、より美しい見栄えになるのだろう。

「ただいま」

親に言葉をかけ、ひとまず部屋へ入る。
ぺらぺら、と本を捲りつつ、自分の配役部分に赤線を引いた。
終盤で徐々に台詞が増え、行動の指定はかえって減っていく。

王さま:(王女の手を掴む)

王女:離してください!

王女:(手を振り払おうとする)

王さま:(手を離さないまま)

王さま:実はあの物乞いも騎兵もすべて私だったのだよ。

王女:(不思議そうに首を傾げる)

王さま:あらためて私と結婚してほしい

プロポーズの後、王女は断りを入れようとして。
王さまは王女を抱きしめ、プロポーズを続ける。

愛している、幸せにする、もうこんな思いはさせない。

結婚しよう、と。
王女はやがて熱意に負け、わかりましたと微笑み。
結婚の誓いにくちづけをすると、周囲の民衆が喜んで終わり。


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