過去ログ - とある学生の雷神右方-Reincarnation-
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82: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/08/31(日) 23:55:34.85 ID:K+1WX0gj0

落ち着かない。

若干生活感のない、モデルルームの様な清潔な部屋で。
ソファーに腰掛けたまま、トールは振舞われたコーヒーを飲んでいた。
以下略



83: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/08/31(日) 23:56:10.60 ID:K+1WX0gj0

暫く色々ヤっている間に準備が済んだらしい。
フライパンからがジュージューというありきたりな良い音がする。
換気扇は回しているものの、キッチンには肉汁の匂いが漂っていた。

以下略



84: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/08/31(日) 23:56:49.50 ID:K+1WX0gj0

食事が終わるとほぼ同時にケーキが焼きあがった。
粗熱をとり、生クリームを泡立ててチョコを混ぜたものなど数種作る。
それらを丁寧に器具を用いて塗っていき、間にフルーツを挟む。

以下略



85: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/08/31(日) 23:57:21.08 ID:K+1WX0gj0

彼女の入っていた浴室は良い匂いがする。
シャンプーボトルには『りんごとはちみつの香り』と書いてある。
女子向けのシャンプーは大体こうなのかもしれない、とトールは思った。
拝借して髪を洗い、続いて身体を洗う。
以下略



86: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/08/31(日) 23:58:08.49 ID:K+1WX0gj0

彼女はベッドに腰掛けて台本を読んでいた。
自分の姿を見るなり、にっこりと笑みを浮かべる。

「おかえり」
以下略



87: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/08/31(日) 23:58:53.06 ID:K+1WX0gj0

「『離してください』!」
「『実はあの物乞いも騎兵もすべて私だったのだよ』」
「『え…?』」
「『あらためて私と結婚してほしい』」
以下略



88: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/08/31(日) 23:59:40.93 ID:K+1WX0gj0

葛藤している間に、フィアンマの方の緊張の糸が切れた。
長く息を止めていた酸欠の身体が、息切れを起こしながら倒れそうになる。
トールは咄嗟に手を伸ばして彼女の後頭部を守り、彼自身もバランスを崩した。

以下略



89: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/01(月) 00:00:18.32 ID:fw2/5uLs0

今回はここまで。


90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/01(月) 15:04:52.86 ID:PzZReYA60
乙です
いちいちいろいろ考えちゃうトールがかわいすぎて…


91: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/16(火) 22:38:47.82 ID:d2NQI2VD0

次の次が最終回かな、とぼんやり。



以下略



92: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/16(火) 22:39:33.65 ID:d2NQI2VD0

ちゅんちゅん、と朝の訪れを告げる鳥の声がした。

日曜日の早朝というのは、非常に穏やかなものだ。
出勤する者は少なく、大抵の学校は休日。
以下略



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