6: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/06/08(日) 13:28:00.76 ID:V2I0Qyiz0
山田は花道の観客に礼を返しながら、優雅な足取りでリングを目指す。
頭を下げる度に、上昇気流となった熱気が彼の頭部を優しく撫でる。
頭頂に横たわった幾ばくかの髪の毛が、釣られるようにフワリと空へたなびいた。
そしてコーナーロープを両手で押し上げ、その隙間にゆっくりと体を潜り込ませる。
リングに降り立ち、対角で王者を待つ挑戦者を見据えた後、
中指で黒ぶちの眼鏡を少しだけ押し上げた。
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