過去ログ - 矢澤にこ「きっと青春が聞こえる」
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40: ◆AO2WK0NAi.[saga]
2014/06/11(水) 00:29:17.01 ID:VCgAimupo
絵里はかぶりを振ってため息を一つ漏らした。
【絵里】
「ねえ、にこ、私、あなたのこと……あぁ、なんて言えばいいのかしら……
すごいと思ってるのよ、一目置いてるって言ったらいいのか……」
41: ◆AO2WK0NAi.[saga]
2014/06/11(水) 00:30:15.16 ID:VCgAimupo
羨ましい? こいつが? 私を?
これにはさすがの私もカチンときてしまった。
握った拳がぶるぶると震える。
【にこ】
42: ◆AO2WK0NAi.[saga]
2014/06/11(水) 00:30:53.46 ID:VCgAimupo
【にこ】
「あんたみたいな……! 歌もダンスも上手くて、スタイルもよくて、
顔も綺麗で人望もあって……そんなやつが私の何が羨ましいって?!」
【絵里】
43: ◆AO2WK0NAi.[saga]
2014/06/11(水) 00:31:20.40 ID:VCgAimupo
【絵里】
「あなたが夢を追っているからよ!」
【にこ】
「あんたもそうすればいいでしょう!」
44: ◆AO2WK0NAi.[saga]
2014/06/11(水) 00:31:46.23 ID:VCgAimupo
絵里が息も切れ切れに言葉を絞りだす。
【絵里】
「……あなたは、これからも、アイドルを目指していくんでしょう……」
45: ◆AO2WK0NAi.[saga]
2014/06/11(水) 00:32:18.20 ID:VCgAimupo
絵里は前のめりの姿勢を直して、ゆっくりと息を吐くと、複雑な顔で少し笑った。
私はなんだか思いっきり脱力してしまった。
絵里とこんなふうに話すのははじめてだな、と思った。
なぜだか悪い気はしなかった。
46: ◆AO2WK0NAi.[saga]
2014/06/11(水) 00:32:57.39 ID:VCgAimupo
【絵里】
「穂乃果たちがね、話してたの。私たちのお別れライブをしたいって。
このまま終わりたくない、ふさわしい場所でちゃんとお別れをしたいって」
【にこ】
47: ◆AO2WK0NAi.[saga]
2014/06/11(水) 00:33:27.28 ID:VCgAimupo
【絵里】
「さて……そろそろ、屋上いきましょうか」
【にこ】
「ああ、そうね、いつまでもさぼってられないわ」
48: ◆AO2WK0NAi.[saga]
2014/06/11(水) 00:34:09.86 ID:VCgAimupo
今日はここまでです。ありがとうございました。
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/11(水) 00:44:29.59 ID:jKHayEGgo
乙
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/11(水) 00:45:09.16 ID:8Lnf8/k/O
乙
ほっこり
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