過去ログ - 浅羽「伊里野、夏がまた来たよ……」
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7: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:14:07.29 ID:uD0LiOOq0
「あー、驚きと言えば、猫覚えてるか?」
「校長の事?」
そうそう、と榎本は頷きながら僕からラーメンをひったくった。
「あれが伊里野んところへ来た」
「……そっか、そんな気がしてた」
伊里野の場所を聞いても、榎本は答えてくれないだろう。
だったら、聞かない。
聞いても、意味が無い。
「……うわ、割り箸一膳しか入れてくれてねぇよ……。
おい、浅羽三分いないに箸もってこい」
「……僕はいらないよ。榎本さんが二つ食べたらいいよ」
三分経つと、榎本はずぞぞぞとラーメンを食い始めた。
片方がのびないように、交互に食っている。
「いひあなー」
麺で口をいっぱいにしながら、何かを話そうとする。
「食べながら喋るなよ。何言ってるか全然わからないよ」
しかし、榎本は僕の言葉を無視するように、また麺で口を満たした。
「おはへりはへきねーけほ、いひあのほほろいきたひか?」
「だから――」
口の中を空にしてからにしろ、と怒鳴りつけてやろうと思った瞬間、気がついた。
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