過去ログ - キョン「ペルソナァッ!!」
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/13(金) 23:03:09.26 ID:2DGnVtPno
はじめに。
このSSは、
キョン「ペルソナ!」
というスレをはじめとする一連のSSの続編になるクマ。
でも、ある程度初見でも読めるように調節しているつもりだけども、予めご了承くださいクマ。

注意点
作品単位の時系列が乱れているのは仕様クマ。
登場するペルソナの傾向が偏っているのは趣味クマ。
好きな食べ物は血の滴るレアステーキとのり塩ポテチクマ。

連投規制に引っかからない程度に時間を空けながら投下するクマ
投下が止まったらさるさんだと思ってよいです。
多分今日一日では終わらぬクマ。長い目で読むがよいクマよー

ほいじゃ、始まり始まり〜

前作まとめ
www.vipss.net
www.vipss.net
www.vipss.net
www.vipss.net
www.vipss.net

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/13(金) 23:03:41.97 ID:2DGnVtPno
時は、十月の終わり。

秋の心地よい空気が、学校中から溢れ出し、街全体、広くはこの国全域を包み込んでいた。
開け放たれた窓の向こうから、部活動に勤しむ生徒たちや、野生を生きる鳥や虫
そんな無数の生命の営みが、ざわめきやせせらぎとなって、室内に流れ込んでくる。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/13(金) 23:04:16.88 ID:2DGnVtPno
「なんだ、エッチな動画とかじゃないんだ」

学校の備品でエッチな動画を見る馬鹿がいるものか。
仮にいたとしても、自分のほかに四人もの人間がいるこの空間で、そんな荒業をやってのける奴などいるはずもない。
いたとしたら一度会ってみたいもの……いや、訂正しよう。会って見たいとも思わない。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/13(金) 23:05:07.04 ID:2DGnVtPno
「ハルヒなら掃除当番だ」

「知ってるわよ、同じクラスなんだから。でも、それにしても遅いじゃない。
 いつもの涼宮さんなら、掃除当番なんて光の速さで終わらせて、部室にやってくるのに」

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:05:45.60 ID:2DGnVtPno
「長門さん」

口を挟んだのは、団員その四。碁盤を見つめていた眼で、窓辺の長門を射抜いている、超能力者・古泉一樹。
長門は、す。と視線を古泉に合わせると、ゆっくりと目を閉じ、二回、首を横に振った。

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:07:07.60 ID:2DGnVtPno
「ご心配なく、ほんのわずかに、です。一般的に、人が時折抱え込む程度の規模の疲労ですよ。
 このところ、就寝時間が遅めなようです。おそらく、軽い寝不足かなにかでしょう。」

寝不足。俺はその言葉を空中に浮かべ、しばらく眺め回してみる。
涼宮ハルヒという人間が、単なる寝不足などで、おとなしくなってしまうものなのだろうか。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:07:47.22 ID:2DGnVtPno
その日。ハルヒが部室にやってくることはなかった……なんてことはない。
いつもよりも小一時間も遅い登場だったが、ハルヒは俺たちの前に、ちゃんと姿を現した。

しかし、その姿はなんというべきか……
普段のハルヒと比べてみるならば、最盛期のアトラスと現在のアトラスを見比べているかのようで……
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:08:18.72 ID:2DGnVtPno
………

「ここは……」

浅く、網目の細かい眠りと、ぼやけた現実の間を漂っているような、奇妙な感覚がして、俺は目覚めた。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:08:57.12 ID:2DGnVtPno
「なっ……!?」

遮るように……聞こえたのは、男か、女か、判断に困るような、甲高い叫び声だった。
そして、その声がした直後、全身が粟立つかのような感覚に襲われ、俺は立ち上がり、飛び退いた。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:09:23.17 ID:2DGnVtPno
「クマァッ!!」

髑髏から伸びた触手がわずかに縮み、再び俺へと放たれようとしている―――次の瞬間、目の前のその光景に、不似合いな何かが飛び込んできた!!
同時に、叫び声……いや、鳴き声? ともかく、その何か―――髑髏の怪物と同程度の大きさの、物体だ―――が、俺の視界の右端から現れ、髑髏を弾き飛ばした!
ガランガランとけたたましい音を上げながら、髑髏が地上を転がり、吹き飛んでゆく。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:09:49.73 ID:2DGnVtPno
「あ、ありがとリセチャン。クマ、ちょっとガンバった……」

少女の手を借りて体を起こしたクマ(仮)が、頭を左右に振りながら、その名前を口にする。
あ、そうだ……この少女は。
メガネのせいで、一瞬はわからなかったが……一度思い出せば、確実だ。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:10:25.16 ID:2DGnVtPno
「あ、それより、キミ、何でこんなとこでおネンネしとったんか教えんしゃい!
 ……モシヤ。キミがクマの世界と、このヘンテコな世界を繋げた張本人クマ!?」

「ちょっと、クマってば! あんた、ただでさえワケわかんない存在なんだから、もうちょっと控えなさいって!!」

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:10:52.95 ID:2DGnVtPno
「避けてーっ!!」

「クマーっ!!」

久慈川りせとクマの声が背後から聞こえる。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:11:19.39 ID:2DGnVtPno
―――我は汝、汝は我……


「う、うそっ……こ、これって……!」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:11:45.79 ID:2DGnVtPno
髑髏は顔面から落下し、地面に叩きつけられ、一度大きくバウンドをした。
しかし、浅い。髑髏は再び宙に浮かび上がり、再度突進してくる。
ダンテは、その眉間に狙いを定め、羽ペンを右手に構えた。
先端に左手を添え、意識を集中させる。

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:12:24.10 ID:2DGnVtPno
「待って……まだ、まだ来るの! 攻撃をやめないで!」

霧となった蛇の体を見送り、振り返ろうとした俺に向かって、久慈川りせが叫ぶ。
言われるがままに、再び髑髏のいたほうに視線を向ける……髑髏はまだ、消えていない!
ひび割れた双眸を食い破るようにして、現れたのは、やはり、蛇。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:13:23.77 ID:2DGnVtPno
「何っ!?」

久慈川りせが、声を上げながら空を見上げる。
隣で慌てふためくクマ……で、いいのか? 結局。こいつは。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:14:06.35 ID:2DGnVtPno
………

再び目を覚ましたのは、安心安全な、自室の天井の下だった。
ベッドから上半身を起こし、深くため息をつく。

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:14:33.17 ID:2DGnVtPno
………

翌日、昼休み。
できれば朝一番に、古泉たちと顔を合わせたかったが、上手く都合が付かず、こんな時間になってしまった。
谷口と国木田に、先に昼食をとっていてくれと断り、部室への道を早足で歩く。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:15:01.80 ID:2DGnVtPno
「長門。いてくれたか」

部室内。いつもの定位置に、長門の姿があった。
しかし、今日は本を読んでいない。俺たちがやってくるのを、待っていたのだろう。

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/13(金) 23:15:30.56 ID:2DGnVtPno
三ヶ月前、異界化した学校内で対峙した怪物……
俺たちが『シャドウ』と呼んでいた怪物たちの姿を思い出しながら、俺は言った。

「シャドウ……なるほど、そして、『ペルソナ』ですか」

以下略



197Res/229.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice