過去ログ - 姉「でも、自分がいる場所を失ってしまうこともあるかもしれない」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
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2014/06/14(土) 21:34:35.99 ID:izjnFaTMo
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「どうしたの? この痣」江良さんはそう言って、俺の頬にふれた。
頬にはきのうの夜にできたばかりの青あざがあって、ふれられるとずきずきと痛んだ。
痛みをこらえながら、「いろいろあったんだよ」と俺は言った。
「誰かと喧嘩でもしたの?」と江良さんはあざを撫でながら言う。
江良さんの手はちいさくてかわいらしい、と俺はその時にはじめて気がついた。
「そんなところ」と俺は言う。
「誰と喧嘩したの?」
「姉ちゃんだよ」
「お姉ちゃん? ろんちゃんにはお姉ちゃんがいるの?」
「“ろんちゃん”って」
「阿保くんのあだ名だけど」
「それはわかるけど、なんで江良さんが俺のことをろんちゃんって呼ぶのかがわからない」
「阿保ってなんかヤな感じじゃない? アホーって言われてるみたいで」
「まあね」
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[saga]
2014/06/14(土) 21:35:51.47 ID:izjnFaTMo
たしかに江良さんの言うとおり、小学生の時のあだ名はアホだったし、中学生の今もあだ名はアホだ。
ろんちゃんと呼ぶのは、近所のおじいちゃんやおばあちゃんがほとんどだが、
同級生の中にも俺のことをろんちゃんと呼ぶものがいた。
だから江良さんも俺がろんちゃんと呼ばれていることを知っていたのだろう。
以下略
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