過去ログ - 伊織「父の日」
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22:1[saga]
2014/06/15(日) 18:23:52.71 ID:JJ+uJ6bP0
伊織「…………行ってくる!! 有難う、新堂!」

新堂に感謝を述べるよりも早く駆け出す。
名前を呼ぶ頃には部屋から飛び出していた。

今日だけで家の中を二回も走ってしまう。
そもそも走った事なんて小さい頃以外に無かっただろう。
すれ違う召使い達も、驚いた表情で道を開ける。

一人一人に謝罪も言う事すらままならなくて。
今やりたい事をまず遂行すべきだと足に力を入れる。

一言だけで。 一言だけで良い。 言いたい事がある。
玄関を扉を開いて、一直線にお父様に向かって。

今まで貴方の優しさを知らなくて「ごめんなさい」と。
あの頃の「ありがとう」と、今の「ありがとう」を。

最高の親愛を込めて、言いたい。 






おしまい



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