過去ログ - 勇者「勝ちフラグを立てなければ死ぬぞッ!!」
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28: ◆Dat43Xqcbk
2014/06/17(火) 23:35:22.94 ID:oKcZ3ki4O

戦士「……い」プルプル

勇者「い……?」

戦士「……ッ!! 居ないッ!! 私は剣に生き、並み居る敵勢を斧で凪ぎ、槍一本より尊く愚直に国の為に身を投じる戦士!! 愚弄するか勇者ぁッ!!」チャキッ

 戦士は背負っていた大剣を勇者に向け、恫喝した。

 必死に、顔を真っ赤に、憤慨した。

賢者「戦士さん!! ちょっと!!」チャッ

魔導師「ふむふむ」ウンウン

 賢者は今にも剣で勇者に切りかかりそうな戦士へ、どこからか召還した鎖鎌を向ける。

 魔導師は何やら満足そうに頷く。

勇者「すばらしい」

戦士「あ!?」

勇者「素晴らしいぞ戦士ッ!!」ダキッ

戦士「!!??!!!」///

 しかし当の勇者は、向けられた大剣など構い無しに戦士に抱きついた。

勇者「その立派な貞操概念と愛国心……!! まさに、まさに僕が求めていた戦士!! そうだよな、居ないよな!! だが、それが良い!! まさかここまでとは驚いた!!」

戦士「ちょ、あ……」ドサッ

 突然の出来事に、顔が真っ赤なまま戦士はしどろもどろに足をよたつかせる。

 そしてこけた。

魔導師「戦士さん、うってつけ」グッ

勇者「うむ!! 一番ヤバいフラグは立たなくて済みそうだ!! ひょっほおおい!! 勝てる!! 勝てるぞ!!」ジタバタ

戦士「あ……や、な、なんだ!! はなっ、はなれっ!!」ジタバタ

 その後、五分くらい包容は続いた。

賢者「良かった……主よ、まだ導きは必要なさそうです」スッ

 賢者は誰にも気付かれないように鎖鎌を消す。


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