25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 03:42:48.35 ID:/eWvdN5Bo
少女は泣きじゃくったまま神父の入れたホットミルクを飲んでいたが、
飲み終わると泣き止んでいた。
瞼は赤く眼も充血していた。
ふぅと一息ついてから少女はすぐ傍で同じように座ってホットミルクを飲んでいる神父に向
き直ると
「神父様、私超頑張ります」
先ほど現れたときと比べ、ほんの少しだけであるが、瞳の奥の陰鬱な影は鳴りを潜め、充血
したせいもあるのか随分と決意めいたものが宿っていると感じられた。
神父はまたいつものように微笑んで、
「またいつでもおいで。映画のDVDも増えたんだ」
「ほんとですか。超来ます、めっちゃ来ます」
少女は来た時と同じように手を振りながら帰っていった。
神父は彼女と彼女の愛すべき友人達のためにそのまま夕方の祈りを捧げた。
願わくばもうお互いを傷つけあうことのないように、と。
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