過去ログ - 艦娘「艦娘になった理由」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/17(火) 23:38:06.56 ID:/1qV6/Ro0
*色々と妄想と捏造あるけど気にしないで
*この艦娘が誰かは最後まで読んでのお楽しみ

艦娘(今の姿から見れば信じられないかも知れない。でも少しだけ昔の話をしよう)

艦娘(私は古くからある名家の、文字通りの箱入り娘だった)

艦娘(でも名家とはいえ、時代と共に力を喪っていく家の生き残る道は、政略結婚の繰り返し)

艦娘(幼い頃から髪が綺麗だと言われてた私は、物心つく頃から許婚をどうするかという話だった)

艦娘(とにかく実家を支えてくれるだけの財力のある家の人間ならば誰でも良かったというのが家族の本音。でも私はそんなの嫌だった)

艦娘(だけど私一人のわがままで家を潰す訳には行かない。結局、許婚が決まったけれど、初顔合わせの日まで私は相手の写真すら見なかった)

眼帯提督「待たせたな!」

艦娘(その日、私の前にやってきたのは髭だらけで、右目の眼帯が特徴的な…提督だった)

眼帯提督「おい。俺は許婚に会えと仕事を休まされてきたんだぞ? どこにもいないじゃないか?」

艦娘父「あの、そこにいますが」

眼帯提督「………」

艦娘「な、なんですか」

眼帯提督「会うのが10年早かったな」

艦娘(第一印象は最悪だった。具体的に言うとイラッと来た)

艦娘「逆ですね」

眼帯提督「なに?」

艦娘「あなたが10年遅すぎました」

眼帯提督「……はっはっはっは! それもそうか!」

艦娘(大笑いした彼は私が気に入ったのか、その場で彼自身は婚約をOKした。実家への援助も約束してくれた)

艦娘(私にとっては、それは明るいものではなかった。その時点は)


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