102:1[sage]
2014/09/04(木) 23:56:11.07 ID:wVYhY2i90
艦娘(家族会議は続いた。しかし、結論は変わらなかった)
艦娘(ある意味正しいのか、それとも悔しいのか。二人で一緒にいたそうな姉の願いが叶ったのか、それとも自分の……)
艦娘(考えたくなかった。自分ひとりが取り残されるような虚しさを。でも、それが現実だった)
艦娘(そして二人は海軍へと入隊していった。寂しそうなばあちゃんの姿だけが、残った)
艦娘(いつも一緒だった姉が消えた事で、私の家庭は少し笑顔が減った。だから私は代わりに笑った)
艦娘(スキンシップを取るようにして、父や母を笑わせようと、一生懸命色んな事をした)
艦娘(だけど我が家は、少しずつおかしかった。そりゃそうだ。姉は毎月便りは来るけれど、それでも死と隣り合わせの世界なのだ)
艦娘(私の住んでいた世界は、こんなにも平和なのに)
艦娘(そんなある日、私宛に手紙が届いた)
艦娘「お姉ちゃんからだ…」
姉『家の近くの鎮守府に来て欲しい』
姉『色々、話したい事があるから』
艦娘「……日付は、今度の日曜日?」
今度の日曜日 鎮守府
艦娘「……あの、姉に呼ばれて」
海兵「はい、面会ですね。こちらへどうぞ」
艦娘(鎮守府に入ってまず飛び込んできたのは、巨大な工廠だった)
艦娘「ずいぶん大きいですね」
海兵「うちの鎮守府は開発や建造に力を入れているので。新人さんのお陰で、色々開発できてます」
海兵「まあつまり、あなたのお姉さんなんですがね」
艦娘「…おねえちゃんが?」
姉「艦娘!」
艦娘「お姉ちゃん!」
艦娘(久しぶりの再会。孫はどこ、というよりまず再会が嬉しかった)
艦娘(目は隈だらけで、だいぶやつれてるように見えてても、再会が嬉しかった)
艦娘「元気? 怪我とかない?」
姉「大丈夫よ。心配しないで。ちょっと仕事ばっかりだったけど」
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