過去ログ - 艦娘「艦娘になった理由」
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111:1[sage]
2014/10/04(土) 23:35:50.29 ID:c4R1WUbH0
艦娘(彼女が目を覚ましたのは、二日後の朝の事だった)

先代吹雪「まさか遠征の帰還中に深海棲艦の攻撃に遭うなんて……うぅ…」

先代吹雪「えーと、この島…かなり離れてるんだよね? 本土から?」

父「ええ、まあ。連絡船は二週間に一度ですし」

先代吹雪「電話って…」

艦娘「ないです」

先代吹雪「無線は…」

父「えーと、島の役場にあるんですが」

先代吹雪「ああ、良かった」

父「壊れたんで次の連絡船で新しいのと交換する予定なんですよねー」

先代吹雪「連絡船は?」

艦娘「10日後です」

先代吹雪「あの、何か手伝いますので…宿、教えてもらえませんか?」

父「では、うちの家業を」

艦娘「まあ、あなたが垂れ流した油の処理も大変だったから」

父「こら、言うもんじゃありません」

先代吹雪「ご、ごめんなさい…」

艦娘(なにはともあれ、我が家に艦娘がやってきた)

先代吹雪「広い…これは、貝?」

父「ああ。真珠の養殖だよ」

先代吹雪「真珠って、あの真珠ですよね? 白くて綺麗で」

父「その通りさ! この島で新しい産業にしようと思うんだ。海は穏やかだからね」

先代吹雪「…」

艦娘「どうしたの?」

先代吹雪「穏やか、なんですね。この辺り」

父「ああ。嵐は少ないし、その…あまり怪物の話も聞かない」

先代吹雪「ちょっと、羨ましいですね」

艦娘(彼女は少しだけ遠い目になって、語りだした)

先代吹雪「私の両親は漁師でした。でも、私が子供の頃に、海から怪物が出てきて…それで帰ってこなかったんです」

父「…」


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