110:1[sage]
2014/10/04(土) 23:33:24.50 ID:c4R1WUbH0
ニュース『異状発生した台風13号と14号と15号が海域に高速で接近中です』
ニュース『台風13号は14号と15号の勢いに乗せられ、暴風域の最大風速は鎮守府が半分吹き飛ぶ威力を持っております』
ニュース『専門家によりますと13号の内部で極めて稀な現象、スーパーなんとかが起こっており…』
父「なんで台風が3個も来るんだ! やめてくれ、皆吹き飛んでしまう!」
艦娘「お父さん、言ってるそばから!」
父「急いで避難させないと! 近所の漁船にも応援を頼もう!」
艦娘「大変、船が転覆してる!」
父「ああっ! 大変だ!」
艦娘(あの大嵐の中で吹き飛んだ漁師たちを救助できたのは奇跡に近い)
艦娘(考えてみれば父親は昔からツイてない人だったらしい。台風が直撃したり、タコに悩まされたり)
艦娘(季節は巡り、夏になった)
艦娘「…今日の海は穏やかね」
艦娘(台風を乗り切ったその日はとても良く晴れていて、穏やかな海だった)
艦娘「貝の様子はどうかな? またタコが来てたら捕まえないと…」
艦娘(連日のタコ料理にはうんざりしていたが、それでもタコは駆除しないといけない。そう思って養殖場近くに向かった時だった)
艦娘「ん?」
艦娘(初めて見た時は不思議だった。船もないのに、女の子が浮いていた。背中に機械のようなものをつけて)
艦娘(今まで見た事がなかった、艦娘との初遭遇だった)
艦娘「大丈夫? なんでこんなところに?」
先代吹雪「う…うぅ……」ぼたり、ぼたり、
艦娘「油が漏れてる! 大変! 貝が全滅しちゃう!」
艦娘(とにかく先に漏れている油を処理してから、彼女を船へと引っ張りあげ、家へと連れて帰った)
艦娘(ちなみに滅茶苦茶重かった。当時の私は艤装というのに何の知識もなかった)
父「おお、どうした! 女の子か?」
父「とにかく手当てをしよう。息を吹き返すといいが」
艦娘(満足とはいえないが、私と父は一生懸命手当てをした)
艦娘(何故あんなところにいたのかは解らないが、とにかく拾う神はあるということだ)
父「…それにしてもこれはなんだろう。大砲?」
艦娘「軍の人かな?」
父「でもこんな子供がねぇ」
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