115:1[sage]
2014/10/04(土) 23:43:02.81 ID:c4R1WUbH0
艦娘(彼女が守ったのは命だけじゃない。その生活も、守ろうとしてくれた)
艦娘(いつか綺麗な、優しい海を夢見た彼女を放ってなんておけなかった)
艦娘「お父さん、私…」
鎮守府 現在
吹雪「わ! どうしたんですか、このネックレス!」
加賀「私の実家からです」
吹雪「綺麗な真珠ですね。大粒で、白くて綺麗で」
吹雪「で、でもどうしてわざわざ? 私と加賀さんって…」
加賀「提督とのケッコンカッコカリなんでしょう? 折角だから、着飾るのも良いでしょう」
吹雪「でもこんな立派なの頂いても」
加賀「心配しないでください。私の家業が、真珠養殖なので」
加賀(生き残った一つの貝を元手に、再び借金した父は数年後に借金を完済、真珠養殖の達人となった)
加賀(お陰で私にも結婚しろとうるさいが。だがこうして美しい真珠を艦娘に贈るぐらいの事はしてくれる)
吹雪「ありがとうございます…加賀さん。大事に、します」
提督「…なあ、加賀。この請求書の金額はナンデショウ? 桁が一つ違う気がするんだが」
加賀「ケッコンカッコカリ代ではありませんか」
加賀(海を見る度に思い出す。全てを守ろうとした彼女の事を)
加賀(だから私は夢を見る。綺麗な優しい海で、いつか。綺麗な真珠のネックレスをつけて、白いウェディングドレスを)
加賀(その夢を見るのは、どんな子にだって許されるのだから)
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