124:1[sage]
2014/11/03(月) 22:19:28.58 ID:aepsw8cs0
米艦娘A「こ、これを…」
艦娘(医師たちが駆け寄り、私も傷口を抑えて治療の手伝いをしていると、彼女は私にその武装を差し出した)
艦娘「え?」
米艦娘A「真ん中の星をアイツらに合わせて引き金を引く、だ。近ければ近いほど当てやすい……」
米艦娘A「真ん中の星を合わせて引く、合わせて、引く」
艦娘「でも…」
米艦娘「艦娘ぐらいの歳でしか、使えないんだ」
艦娘(渡された連装砲は、とても重かった)
艦娘(銃を怖いものだと思っていた。生死をさまよいながら生きていた)
艦娘(だけど私は、それでも戦うしかなかった。助けが来るまでの間、戦えるのは)
艦娘「星を合わせて…引く」
艦娘(重たい音。火薬の匂い。だけどそれでも、敵を貫いた)
艦娘「おそい」
艦娘(一度当ててコツを覚えれば、難しくない。守る為の戦いであり、そして素早くやるこ)
艦娘「おっそーい!」
Z3「遅くなった、すまない…ってあの子は誰?」
英艦娘「艦娘でもないのに深海棲艦を連装砲で撃退してる…」
艦娘(救援が間に合い、私達は無事に陸地に戻ってくることが出来た)
艦娘(だけどその直後、私は大使館に呼ばれた。その医師が元々いた国の大使館だ)
艦娘(そこで、私は……)
大使「君には立派な艦娘の素質がある」
大使「その力を役立ててみてはくれないか?」
大使「君が望むなら、だが」
艦娘(すぐには判断できなかった。走ることへの未練があったし、何よりもあれだけ戦争で荒れ果てても、そこは私の故国)
艦娘(だけど、私の命は他国の人に救われた)
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