133:1[sage]
2014/12/03(水) 23:01:17.50 ID:/SF9hwFA0
艦娘「怖がってる子も、いるんですか」
センセー「もちろんだ。優しい子なんていくらでもいる。それでも大切なものの為に戦っている」
センセー「彼女達はみんな、大切なものを持っている」
センセー「君は何を持っている?」
艦娘「私は…」
艦娘(この平和な国で、私は何を守りたいのだろう。世界の荒波にもまれても、命を賭けても守りたいもの)
艦娘「それは……それは…」
センセー「すぐに答えは出ない筈だよ。それでいいんだ」
センセー「甘くない世界だからね」
艦娘(それが精一杯の優しさだと、今でも痛々しいぐらいに解る)
艦娘(でも、一度でも示されてしまった、その美しい運命を)
艦娘(一度でも見てしまった、外の世界への魅力を、私は抑え切れない)
艦娘(ある日、私はセンセーの元を訪ねた)
センセー「やあ」
艦娘「私にとって大切なものが何か。それはまだ、解りません」
センセー「そうか」
艦娘「だけど。私は、私が出来る事をやります! それが、世界の誰かの、希望に繋がるなら!」
センセー「……」
艦娘「私、艦娘になります!」
艦娘「誰かの希望に繋がるならば、それは私の希望にもなるんだから!」
艦娘(ある雪の日に、降り続く雪の中で私は誓う)
センセー「……ああ! 頼もう!」
艦娘(雪の日に、私は艦娘になる事を誓った)
艦娘(誰かの希望を、誰かの未来を守る為に。自分につなげる為に)
艦娘(私が出来る、やり方の一つなんだ)
艦娘(そして、今日……)
同時刻 鎮守府
提督「……お? 誰かいるな」
艦娘(来た!)
吹雪「提督が鎮守府に着任しました! これより、艦隊の指揮を執ります!」
吹雪「特型駆逐艦、吹雪です! よろしくお願いします!」
吹雪(私は頑張り続ける。あの雪の日の誓いを掲げて)
吹雪(たとえこの命尽きようとも、私は希望の為に闘い続けよう。この荒海の中で)
吹雪(ようこそ、世界の荒海へ)
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