39:1[sage]
2014/06/20(金) 00:01:00.09 ID:u/VSH0sC0
艦娘(子供の頃、戦う男達の映画を見るのが好きだった)
艦娘(具体的に言うとマッチョな男が出てくる映画だ。バズーカを撃っていたり或いはボクシングだったり)
艦娘(ついでにサイボーグな映画もあった。4以外は大好きだ)
艦娘(そんな男達に憧れた私は、身体を鍛えることから始めた。武術の道場に通ったりして、男として振舞っていた)
艦娘(そう、その当時は男勝りな性格で、喧嘩だって派手にしていたのだ)
艦娘(山があって、海に囲まれた、小さな離島。そこが私の故郷で、そこら中が遊び場で、そこら中が喧嘩の場所だった)
悪ガキ「なんだよー! おとこおんなー!」
艦娘「うるせー! いいから帽子返せよ! オレの帽子ー!」
悪ガキ「拾ったんだもーん!」
艦娘「オレがお寺で落としちまった奴だよ! 返せー!」
悪ガキ「と、取り返して見やがれ!」
艦娘「なにをー!」
艦娘(と、まあこんな感じで好き放題に暴れまわっていた。帽子は取り返せたがこっちも傷だらけになった)
艦娘「いちち……」
姉「なんだー? また喧嘩してきたのかお前?」
艦娘(私には一人、姉がいた。姉といっても凄く年が離れていて、私が物心つく頃には既に成人していた人だ)
艦娘(姉は私と違って身体を動かすのを面倒くさいと感じる人だった。具体的に言うと望月や初雪といい勝負のダウナーだ)
艦娘(少なくとも私の知っている姉の姿は、家業の雑貨屋の店番…をしている振りをしていつも昼寝しているぐらい姿ばかりだ)
艦娘「だって、アイツらがオレの帽子取ったんだもん」
姉「まったく、少しは女の子らしい言葉遣いをしたらどうだ? そんなんだから友達が少ないんだぞ」
艦娘「と、友達少ないは関係ねーし!」
艦娘(友達が少ないのは本当だ。女子には怖がられるし、男子には噛み付かれるしでご覧の通りだ)
姉「まったくお前はこんなに傷だらけになって…」
艦娘「だけどアイツら倒してやったぜ! オレ、強いし!」
姉「あほ」ぺしっ
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