52:1[sage]
2014/06/21(土) 23:12:28.36 ID:0yh0jj9y0
艦娘(調べていく上でぶつかる数々の、問題)
艦娘(この地球が抱える問題を、私一人ではどうにも出来るかどうかは解らない。でも)
艦娘(宇宙開発という舞台ならば、或いはもっと大きな舞台ならば―――助けたい、という私の夢は叶うはずなのだ)
艦娘(そして、運命の結果発表の日)
艦娘(私は――――晴れて宇宙飛行士としての候補生に選ばれた。史上最年少という快挙で)
艦娘「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
艦娘(なにせ高校受験すらもせずにいたのだ。自宅で狂喜乱舞し、両親や近所の人まで巻き込んでちょっとした宴を開いたものだ)
艦娘(私の人生で最高の瞬間の一つだった。この当時は)
艦娘(そしてもう一つ、あの時、私に続きを促した試験官が…)
センター長「私がセンター長です」
艦娘(宇宙開発の、いわゆる現場責任者的な人だった。私の合格は彼の後押しがあったからだ)
センター長「合格おめでとう。最年少という快挙と共に、若さを生かして頑張ってくれ」
艦娘(訓練が始まった)
艦娘(大人でも音を上げる多くの訓練。厳しいもの。厳しい倍率を生き残った候補生も、更に絞られていく)
艦娘(私は最年少だろうと特別扱いされない。当たり前だ。宇宙飛行士とは、必ずしも何かのスペシャリストでもあるのだ)
艦娘(学者や技術者に混じって、単なる女子高生と同じ年代の私は、そういった点では大きく劣っていても、だ)
艦娘(だから私は必死に猛勉強した。厳しい訓練に勉強だらけの日々。当然のように疲労が蓄積して、眠れない日々も続いた)
艦娘(でも辛くは無かった。宇宙飛行士としての道を歩めるのだ、なんともないぞと思いながら)
艦娘(或いは、多くのスペシャリスト達と同じラインに立たなきゃ生き残れない、と言い聞かせながら)
艦娘(辛いよりも頑張ろうという気持ちだけが、私を動かしていた。そんなある日の事だ)
センター長「君は良く頑張っているな。大したものだ」
艦娘「ありがとうござます」
センター長「でも無理をしてはいけないよ? 少し眠そうじゃないか?」
艦娘「すみません、昨日どうしても勉強が終わらなくて」
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