55:1[sage]
2014/06/21(土) 23:18:56.34 ID:0yh0jj9y0
センター長「あー、皆に発表がある」
センター長「米国でただいま新規の有人宇宙飛行機のプロジェクトがあって、その搭乗員に日本からも数人、選ばれるそうだ」
センター長「とは言ったものの、NASAの方でも選抜を行いたいらしいから、全員アメリカ行きが決定しましたー!」
候補生's「「「「「おおおおおおー!!」」」」
センター長「あ、出発なんだけどこの日ね」
艦娘(候補生のほぼ全員と、多くのスタッフ。それらが皆アメリカに行く)
艦娘(確率はわからないけれど、宇宙にいける可能性が本当に目の前にやってきたのだ)
艦娘(だけど、その日。私はそのアメリカ行きの飛行機に乗ることは無かった)
艦娘(祖母の悲報が届いたからだ―――――センター長をはじめとするスタッフは、私のアメリカ行きを一日遅らせるという措置を取った)
艦娘(私も訓練を耐え抜いてきたのだ。だが、その一日が)
艦娘(全ての運命を分けてしまうなんて思わなかった)
艦娘(実家から東京へと戻る電車の中で流れてきたニュースだった)
アナウンサー『続いてのニュースです。深海棲艦による襲撃で、最悪の事故が起こりました』
アナウンサー『東京発ヒューストン行き9999便が、太平洋上で深海棲艦の艦載機による攻撃を受け、墜落しました』
アナウンサー『乗客乗員、全員の生存が絶望視されており、この中には宇宙飛行士候補生が含まれ――――』
艦娘「嘘……」
艦娘「嘘でしょ…!?」
艦娘(同じ訓練をした仲間たち、支えてくれたスタッフ、職員たち)
艦娘(優しくて、時に厳しくて、皆で笑いあったりして)
艦娘(同じ夢を掲げた、大切なひとたち…なのに。もう二度と…会えないかも知れない?)
艦娘「どうして…なんで……!」
艦娘(どうにか東京に戻り、その足でセンターまで向かって。とにかく続報を求めた)
艦娘(何日経っても、生存者の話は無くて。そして一人だけ生き残った私の元へ、政府の人がやってきた)
役人「君が最後の候補生か」
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