11: ◆cua46o7hQE[saga]
2014/06/18(水) 22:39:15.16 ID:i7suYOjAO
久「だって封筒に記名は無し、札束以外に何も中に入ってなくて持ち主の手がかりはゼロ。そんな落とし物、一体誰が自分の持ち物ですって証明できるのかしら?」
白望「……それはお金を落としたって知ってることが証明になるんじゃないのかなぁ」
白望は普段はとぼけたような性格なのに、状況に惑わされず思考し、且つ相手の感情を察するのが物凄く巧い。
久「本当に?」
だからこそ、それを逆手に取る。
智葉「何が言いたい」
久「この落とし物の存在を知っているのが元の持ち主と私達だけじゃなかったらってこと」
智葉「持ち主を騙る者が現れるかもしれないということか? そんなの、私達が気にしても仕方ないだろう」
久「でも拾ってしまったら正しい持ち主に返したいじゃない。 他にも私達の誰かがうっかり口を滑らせて人から人へ悪い奴へ……ってことも有り得るしね?」
智葉「ちっ」
舌打ちし、苦い顔を隠そうともしない智葉。
彼女はこういった汚い手口を嗅ぎ取ることに関して非常に敏い。智葉だけに。
どうやらもう感づいたご様子で。
智葉「(つまり久は暗に私達を脅している訳か。警察に届ければ誰かしらに協力してもらい金を回収する、と)」
305Res/177.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。