25: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/06/19(木) 22:02:27.31 ID:S1wH7fTAO
久「それじゃあ2人とも宜しくね」
支度途中に話した、持ち主を捜す上での注意点について再度確認する。
久「人に聞く時は落とし物を探してる人がいないか、もしくはお金に困っている人がいないかのどちらかで、絶対にこの2つを一緒に聞いちゃダメよ?」
智葉「その辺は心得ている。任せておけ」
白望「とにかく片方だけ聞けば良いんでしょ」
私達は意味もなくアイコンタクトを送り合い、頷き合い、悪戯に笑い合う。
きっと偉そうな事を言う智葉も、背丈のある白望も、そしてどうしようもない程に私も。
心は子どものままで、心の底では、或いは心の底から、こんな日常の中にある非日常を楽しんでいた。
久「それじゃあバイト終わったら今日は久しぶりに『レッドライン』で集まりましょうか」
智葉「確かに最近ご無沙汰だったな。良いだろう」
白望「あそこだったら、何か知ってる人がいるかも」
私達は『3ぴーす』に背を向ける。
「「「いってらっしゃい」」」
同時に発した言葉は、私達が共に過ごす為に決めたルールの1つだった。
だから、返す言葉もやはり私達自身で決めたルール以外には有り得なくて。
「「「じゃあ、いってきます」」」
清々しい気持ちを胸に、そんな1日を毎日続ける為に。
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