28: ◆cua46o7hQE[sage]
2014/06/19(木) 22:12:45.14 ID:S1wH7fTAO
久「お邪魔しまーす」
白望「お邪魔……」
時計は夜の8時を回って、私は白望と合流した後に『レッドライン』へと足を運んだ
晴絵「よー、いらっしゃい」
それは私達の姉貴分のようなそうでもないような赤土晴絵が経営する酒場である。
レッドラインの命名は考えなくても分かる通り彼女の名字から取ったものだ。
正直、正気を疑う。
晴絵「久、いま失礼なこと考えただろ」
久「あらやだ心外だわ。私は晴絵に足を向けて寝られないのはよく知ってるでしょ?」
晴絵「そりゃそうだ。3ぴーすからだと北枕になるからね」
とまあ、彼女とはこんな軽口を叩きあえるくらいの仲だ。
白望「晴絵、塞は?」
白望が口にする塞とは、臼沢塞のことだろう。
同じ高校で過ごした昔馴染みの友人だとか。
晴絵「今日は休みだよ。ははん、なーんだシロの癖に色気づいて……残念だったか?」
白望「少し、かなぁ。塞は私と違ってマメにみんなと連絡取ってるみたいだから、ちょっとみんなの様子について知りたかった」
晴絵「……つまんないやつ」
晴絵は自身が想像していた反応を貰えなかったせいか、不機嫌そうにグラスを置いた。
晴絵「ほら、久は杏子酒ロック。シロはホット烏龍だろ。久しぶりに着たからサービスだ」
それでもすぐさまコロッと表情を変え、いつもいつでも変わらなく接してくれる。
私達よりずっとずっと大人だけれど、他のどの大人よりずっとずっと私達に近い。
それが、私達3人が彼女に懐く理由なのかもしれない。
久白「「……いただきます」」
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