29:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6
2014/07/23(水) 02:34:57.12 ID:nqQDmX8+0
助手席に乗って大人しく前方を眺めている芳乃。言動や性格は明るいほうで、活発的だ。自分からアイドルになることを望んできただけあって、仕事にも意欲的だ。
だが、俺には何かを覆い隠しているようにしか見えない。芳乃の心を見ることはできないが、なんとなく分かる。芳乃はあまり笑顔を浮かべず、笑ってもどこか表情が硬い。
芳乃には何かがある。何かよくないものを一人で抱えているような、そんな気がするのだ。
「それは、いずれ分かることでしてー」
「……やっぱり、心を読めるのか」
「勝手に見えてしまうのでしてー、そなたと同じですよー」
彼女が人ならざる能力を持っているのは知っていた。まさか俺と同じ精神感応だとは思いもしなかったが。
だとしたら、実家から煙たがられていたのもその能力が原因なのだろうか。
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