過去ログ - 高校生蟲師「この世界は汚れちまった」少女「君が言うか」
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38:書記 ◆8HU5MBoG0w[saga]
2014/06/20(金) 20:37:19.29 ID:yVWeGJHr0
同級生「………」


 俺が視線をもう一人のクラスメイトに移すと、その女の子は目線を逸らす。

以下略



39:書記 ◆8HU5MBoG0w[saga]
2014/06/20(金) 20:41:26.65 ID:yVWeGJHr0


 屋上に出ると、北風が強く俺の髪をかき乱した。


以下略



40:書記 ◆8HU5MBoG0w[saga]
2014/06/20(金) 20:41:54.61 ID:yVWeGJHr0




 ―――蟲と呼んだ。
以下略



41:書記 ◆8HU5MBoG0w[saga]
2014/06/20(金) 20:46:15.58 ID:yVWeGJHr0
少女「相変わらず酷いな。こんな美人に向かって蟲とは」

ミドリ「それとも人喰いとか鬼とか呼んでほしいのか?」

少女「やれやれ、この少女には悪いと思っているよ」
以下略



42:書記 ◆8HU5MBoG0w[saga]
2014/06/20(金) 20:50:32.03 ID:yVWeGJHr0
ミドリ「いいから、早く教えろ」

少女「君が嫌われてる理由かい?」

ミドリ「ふざけるな」
以下略



43:書記 ◆8HU5MBoG0w[saga]
2014/06/20(金) 20:53:08.96 ID:yVWeGJHr0

 女子トイレの前で、俺は悩む。

 少女の言葉が正しければ、この女子トイレの鏡には“ヒトミ”がいるはずだ。

以下略



44:書記 ◆8HU5MBoG0w[saga]
2014/06/20(金) 20:55:37.24 ID:yVWeGJHr0


 幼馴染はズカズカと女子トイレに入っていく。

 まぁ当然だ。女子だからな。
以下略



45:書記 ◆8HU5MBoG0w[saga]
2014/06/20(金) 21:01:36.24 ID:yVWeGJHr0


 しかし、もし鏡が底≪カガミガゾコ≫であるならば、誰かが悲鳴を上げて大事に至っていたはずだ。

 鏡が底は人の暗い感情を好む蟲で、普段は鏡の奥に潜んでいるのだが、負の強い感情を見つけると“心ごと引きずり込んでしまう”性質がある。
以下略



46:書記 ◆8HU5MBoG0w[saga]
2014/06/21(土) 18:39:39.24 ID:rCp6dE0C0


 じゃあ、そこには何がいたというのか。


以下略



47:書記 ◆8HU5MBoG0w[saga]
2014/06/21(土) 18:58:54.56 ID:rCp6dE0C0

 鏡に触れると、少し暖かい。どうやら鏡自体が蟲の一部となっているようだ。

 だが、それなら少女が消化されていてもおかしくない。おかしくないのだが、鏡の中の少女は今しがた喰われたように元気な姿を保っている。

以下略



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