過去ログ - P「律子の淹れるコーヒーはすげー苦い」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/23(月) 09:55:50.61 ID:7b2UHG2Go
「幸せが逃げるぞ」

 律子はまた溜息をついた。もう、逃げる幸せも持ち合わせていないように。

「傘、差しても意味ないって。霧雨なんだし」

 今も俺のスーツや律子の頬には、細かい粉のような水がふわふわとくっついてくる。

「風邪引いたらどうするんです」

 言いつつも、律子は傘を畳んだ。黒い生地が白く縁取られた、シックな傘だった。
 律子の眼鏡に砂を落とすように霧雨が付着した。


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