過去ログ - P「律子の淹れるコーヒーはすげー苦い」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/23(月) 10:30:29.76 ID:7b2UHG2Go
 メンテナンスについて一通り話を聞き終わる頃、いつの間にか秒針は七時の方向で動きを止めていた。分針は少し傾いていた。

「ありがとうございました」

 止まった針の指す時刻以外は元の通りに、時計は箱の中へしまわれた。
何も言わなかったのに、彼は簡単だが上品なプレゼント用の包装をしてくれた。

「調整のときには、私の名刺を見せてください」

 会計を済ませると、彼は時計の箱と一緒に自分の名刺を渡してくれた。
彼の名刺を財布の中にしまい込んで、外へ出た。

 まだ雨は降っていた。傘立てから傘を取って、ばさりと開く。
水滴が飛び散った。振り向くと、彼が微笑んでいた。


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