10:唯「すなっふふぃるむ!」[sage saga]
2014/06/26(木) 22:24:34.52 ID:ToFZjpJj0
それ以上刺すことも切ることも出来なくなっている。
身体を細かく震わせながら、自分の手を伝って床に流れていく生温かい物を見つめるばかりだ。
唯は涙を溢れさせた目を見開いて、声にならない叫びを上げた。
唯「のっ、の、のど、のどがぢゃあん!」ポロポロ
男「Koniec to? Takže ste sa pokúsili zabiť tú ženu」
男が低く呟き、唯に向けた拳銃の撃鉄を起こす。
和「ま…… 待ちなさい……!」ガクガク
身体をくの字に曲げたままの和は顔だけを上げると男を睨みつけた。
そしてゆっくりと唯の方に顔を向ける。
和は優しく微笑みつつも必死に言葉を絞り出した。
和「ゆ、唯…… 大好きだよ…… あんたが、大好き……」ニコッ
それだけ言うと和は鬼の様な形相となり、震える手に力を込めた。
和「ううっ、うううううううう!」
ナイフがゆっくりと和の体内奥深くへと押し込まれていった。
食いしばった歯の間から血の泡が吹き出し、顎の先から床に滴り落ちる。
和「うぐあああああああああああっ!!」
そして理知的な彼女には似合わない獣にも似た雄叫びを上げながら、和は脇腹のナイフを
左から右へ一気に引き回した。
ブブブブブッという肉が破れる低く太い音が部屋中に響く。
その細いウェストは端から端まで大きく切り裂かれ、パックリとガマガエルのように大きな
赤い口を開けた。
和「がはぁっ!」
血混じりの息を吐くと同時に、和の腹の裂け目からビチャビチャと大量の小腸が溢れ出した。
和「あぁ…… うあぁ……!」
ナイフから手を放し、本能的に傷口を押さえるも、腹圧によって勢いよく押し出された小腸は
次々と床に散らばる。
和「あ、ああ……」フラフラ
和は虚ろな目で撒き散らされた自身の臓物をしばらく眺めていたが、やがてその場にドサリと
崩れ落ちてしまった。
男「Veľký japonský hara-kiri. To je umenie smrti」
和「の、和ちゃん! 和ちゃあん!」
唯はすぐに和の元へにじり寄った。
唯「和ちゃん、しっかりして! 和ちゃん! 和ちゃん!」
大声で呼びかけられても、和は生気の無い眼を薄く開けて、ヒューヒューと弱々しく呼吸を
繰り返すだけである。
内臓がはみ出た傷口からは後から後から血が溢れ、床の血溜まりはどんどん大きくなっていく。
唯「いやぁ…… 和ちゃんが死んじゃう…… 和ちゃんが死んじゃうよぉ! うわあああああん!」
唯は為す術も無く和に己の身体を預け、子供のように泣き叫ぶ。
唯「うわああああああああああん! お願い、和ちゃん死なないで! 死んじゃやだよぉ!
うわああああああああん!!」
それを見ていた男は唯の元に近寄り、彼女の両手足の拘束を切った。本当に解放しようというのか。
しかし、男は唯のそばにしゃがみ込み、耳元でこう囁いた。
男「タベル」
唯「え……?」
唯は言葉の意味を理解出来ていないらしく、オドオドした表情で男を見つめている。
男は和の腹からはみ出して床に散らばった臓物を指差し、もう一度唯に言った。
男「タベル」
そして、和の顔を指差す。
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