過去ログ - 【ダンガンロンパ】苗木「ボクの恋人は>>2」
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◆nn2xPKyinc
[sage saga]
2014/06/28(土) 17:39:56.31 ID:96tmpD3E0
ボクには恋人がいる。名前は霧切 仁。ボク達の性別と、学園の生徒と学園長という、それぞれの肩書きを聞けば、許されない恋であることは明白だ。
それでも、出会って惹かれたということは、止めようのない、起こるべく、成るべくして成ったモノなのだと、そう断言できる。なぜならボクは本来ならば、才能を持つ者だけがスカウトされ入学できるという、特殊なこの学園に“一般からひとり選ばれる幸運の枠”がなければ、入ることができない人間だったのだから。
―――――――――
仁 「やあ、苗木君。待っていたよ。掛けてくれ」
普段ならば生徒は立ち入らせてくれない教職員棟。さらに余程のことがない限り、生徒に立ち入りの許可なんておりない学園長室に、ボクは呼び出され、足を踏み入れている。
爽やかに笑う学園長に反して、ボクはガチガチに緊張してしまって、脂汗まで滲む有様だ。
苗木 「あの……ボク、何かしましたか?」
掛けてくれと促されたにも関わらず、ボクはとにかく、何故ここへ呼ばれたのかと、気が気でなかった。そのせいで第一声はかなり不躾なモノになる。
仁 「そんなに緊張しなくていいよ。私は君と話をしてみたいだけだから」
ボクの様子を愉快そうに笑う。そうは言われても無理だろ。普通。
そこで深呼吸を一度して、心を落ち着けてから一礼する。
苗木 「失礼します」
ようやく腰を落ち着ける。さすが学園長室にあるソファだけあって、ふかふかで体が深く沈み込んでいく。
対面した学園長がにこりと笑う。ボクの緊張を和らげるためなのか、これから話す内容に含みを持たせるためなのか、判断のつかない笑顔に、心臓が痛いくらい大きく脈打ち、汗は新たに吹き出した。
苗木 「……それで…話はというのは……?」
おずおずと切り出すと、学園長の顔つきが一変して凛とする。その様変わりがさらにボクをドキリとさせる。
仁 「君は“希望”とは、何だと考える?」
苗木 「……」
思いもよらない質問に、閉口してしまった。
“希望”がどんなモノか? 一言に希望と言っても、やっぱり人によって形は違うだろう。
苗木 「諦めないで、前に進むこと……でしょうか」
これがボクなりの答えだ。
諦めないで、進んで進んで手を伸ばす先に、それはあるのではないかと、ボクは思う。決して簡単ではないけれど、だからこそ人が焦がれ目指すモノ。
ボクの答えに、学園長は頬を緩める。今ので良かったのか?
仁 「毎年選ぶ幸運という才能はね“希望”に一番近い存在だと思うんだ」
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