過去ログ - 【ダンガンロンパ】苗木「ボクの恋人は>>2」
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28: ◆nn2xPKyinc[sage saga]
2014/06/28(土) 17:41:49.33 ID:96tmpD3E0
ひとり納得して満足気に頷く学園長に、ボクはお手上げ状態で、さらに困窮を極めた。

苗木 「あの……」

学園長の御機嫌なところに水を刺してしまうけど、口を挟んだ。でないとボクは理解しないまま置いてけぼりだ。呼ばれた意味も理由も解らない。
けれど、それもまた無視して学園長は話を進めた。

仁 「“諦めないで、前に進むこと”という意見、私も賛成だよ。私は周りを押し切り、諦めずに君たち幸運を選出してきたのだからね」

仁 「君が選ばれたのはやはり運命かも知れないな」

学園長は嬉しそうにボクを見つめて、さらに笑った。学園長という座に就く人にしては若いのだけど、ボクに笑いかけた際の顔は、好奇心に満ちた幼さがあるように思えた。
なんか調子が狂うな。振り回されすぎて緊張感が飛んでしまった。

仁 「もっと君と話してみたいと思うのだけど、何か話題はないかな?」

苗木 「えええっ!?」

無茶振りだろ…。一体何なんだこれは? もしかして学園長の暇つぶしで呼ばれたんだろうか? 忙しいものだと思っていたんだけど、そうでもないのか?

仁 「じゃあ、君は小5までオネショしていたらしいけど」

はっ!?

苗木 「ちょっ!? なんで知ってるんですか!!」

仁 「企業秘密だよ」

満面の笑みを咲かせる学園長の胸ぐらに掴みかかりたい衝動に駆られる。
どういうことだよ! この学園は何を調べてるんだよ!
恥ずかしさに頭を抱えながら時間を過ごした。


―――――――――


普段なら生徒は立ち入れないはずの教職員棟。そう、立ち入れない“はず”の教職員棟。さらには学園長室に、ここ最近は頻繁に訪れている。向こうが呼び出すのだから、問題はないんだろうけど……本当にいいのか? 当たり前のようになっていて、感覚が麻痺してしまいそうだ。
ネームプレートに『学園長』と書かれた扉をノックすると、間を置かずに「どうぞ」と返事が返ってくる。

苗木 「失礼します」

仁 「いらっしゃい。苗木君」

扉を開けると、この部屋の主にいつもの様に迎えられ、ソファに腰掛ける。

苗木 「あの……ボク、頻繁にここを出入りしてますけど、大丈夫なんですか?」

気になって仕方ないことを、この際だから訊ねてみる。

仁 「大丈夫だよ。私が呼びつけてるのだからね」

ボクの質問に、学園長は特に気にした様子もなく明るい調子で答える。


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