95: ◆CW6LlqZOVU[saga]
2014/07/07(月) 01:54:34.71 ID:Kq1ARVpHO
箒「一夏あああああああああああああああ!」
場外に飛ばされただけで実質無傷の箒が間一髪のところでシュバルツェア・レーゲン『だった』のものの追撃から三人を救出する、山田真耶が大急ぎで応急処置を施すもあることに気付く。
山田「呼吸が止まって・・・!」
的確に心臓マッサージをし、何とか一夏は息を吹き返す。
一夏は意識が戻った瞬間に、先程の暴走機のフォルムを思い出す。
間違いない、あれは千冬姉の白騎士だ。
理解した瞬間に頭に血が上り跳ね起きる。
全身打撲及び重度の脳震盪を起こして痛みと三半規管が狂い、立てるはずのない体を気力と怒りによって生み出されたアドレナリンで支える。
周りの声は爆発音で鼓膜がやられたのだろう、まったく聞こえない、一夏は怒りのまま先程の機体の元へと駆け寄った。
千冬「下がっていろ!」
聞こえないが気配と強者特有の気迫を察知し振り向くと、あの誘拐事件から今日まで追い続けた姉が心配そうな顔で何かを叫んでいる。
言わんとしていることは分かっている、しかし先程のセシリアのように、刺し違えてでもこの偽物の引導は自分の手で渡したかった。
千冬姉の白騎士はこんな汚い黒色じゃねえ、白騎士はこんなにに無慈悲な暴力装置じゃねえ、千冬姉は人の血の通った人間だ。お前が千冬姉の形をするな。
気力と体力の全てを振り絞り、何とか雪片二型までは展開できた。乾坤一擲、そんな決意をしていると。
零落白夜が作動、死に直面している人間にのみ起こる経験則、見聞きしていた知識が動物的な野生の勘という形でその機能を教えてくれる。
これを振り下ろせばこの偽物を破壊できる、その一心で黒い白騎士を切り裂く。それと同時に一夏の意識は深い闇へと落ちていった。
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