過去ログ - 東横桃子「私が正義のヒーローっすか?」
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◆682VoOmXNw
[saga]
2014/06/29(日) 08:00:20.83 ID:fEHsDG6z0
――東横家 桃子の部屋――
?「桃子」
桃子「ひえっ?! だ、誰っすか!?」
?「僕の事はどうでもいい。桃子、君は今何をしているんだい?」
桃子「何って……べ、別に先輩のことをぼーっと考えてたとかそんなワケじゃないっす! 誰なんすか!? 姿を現すっす!」
?「君はそんなに特殊な能力を持っていると言うのに、変な卓上遊戯にしか活かしていない。わけがわからないよ」
桃子「へ、変とはなんすか! 麻雀は……私と先輩と、皆との大切な……」
?「君はその先輩という人が好きなんだろう?」
桃子「ふぇ?! そ、それは……その……その……///」カァァ
?「じゃあ、どうしてその力を活かさないんだい? もっと簡単に先輩の気持ちを掴むことが出来るっていうのに」
桃子「えっ? 力を活かすって……この存在感の薄さが、一体何に活かせるっていうんすか……」
?「君の星には、アメコミと言う物があるだろう?」
桃子「アメコミって……良く映画になる、何とかマンとか言う奴っすか?」
?「そう、君はそう言う映画の主人公なんだよ。姿を隠しながら悪と戦う、正義のヒーローさ」
桃子「わ、私がヒーロー……いや、女だったらヒロインじゃ……どっちにしても、そんな器じゃないっす」
?「物語の中で、ヒーローはどうなる? 人々の尊敬や愛情を一身に受ける。もちろん、それまで片思いだったあの子の気持ちも」
桃子「……そ、そりゃそうっすけど……そんなのは、所詮映画の中の話でっ」
?「君のその存在感の薄さ、十分に現実離れしているじゃないか。後は君がヒーローの様に振る舞うかどうかだよ」
桃子「……ヒーローの様に……振る舞う……?」
?「そう、僕は正義の味方である君の、サポート役というわけさ」
桃子「そんな事……いきなり言われても、信じられないっす」
?「そうか、それじゃあ証拠を見せよう。今すぐ着替えて近くの公園に行くんだ」
桃子「今からっすか? もう夜遅いっすよ」
?「さぁ早く。間に合わなくならないうちにね」
桃子「間に合わなく……?」
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