5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/29(日) 19:42:43.34 ID:nv6vg18Do
どのページも笑顔で溢れていました。
写真の一枚一枚が、幸と不幸とで彩られていて目に痛い。
あの人と彼女とが、隣り合い、時には手を取り合って写っている。
彼女は時に恥らいながらも幸せそうに。
それなのに、だからこそ、隣に並ぶ私の彼の、笑顔がなんとも痛々しくて。
無理をして笑ってあげる必要なんて、少しもありはしないんですよぉ。
嫌なら嫌と突き放してあげなければ、彼女の思い上がりは加速するばかりじゃありませんか。
それはあまりにも、可哀想です。
あの人の愛の全てが誰に向いているのかなんて、彼女以外は当然の如く知る事実だというのに。
しかし彼女は絆なんてものに縋るばかりで思考する努力が足りないのか、それを認められません。
心臓に直接捻じ込んででも、誰かが分からせてあげなければいけない。
小さくも重みのあるアルバムと、大事そうに切り貼りされたスクラップ帳。
こんなもの持ち歩くなんて、まるでストーカーみたいで、あの人にとっても迷惑でしょう。
刻んで正しいスクラップに直してあげる。
その後彼女は三日もお仕事をお休みしました。
彼が持ってきてくれた大事なお仕事に穴を開けるなんて、とてもプロとは言えませんよねぇ。
彼女の愚かさがこの上ないほど可哀想で、苦笑が漏れてしまいます。
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