過去ログ - P「振り子と」 男「チーズケーキ」
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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:17:22.22 ID:bVmjh16S0
男「お前は…誰だ…?」

【知ってるくせに】

男「知ってる…お前は…俺自身だ」
以下略



55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:18:04.95 ID:bVmjh16S0
男「もう…嫌だよ。なれっこない理想の自分を見るのも…嫌いな自分を見るのも」

【ああ、俺だってやだよ】

男「人の私生活に立ち入ってこないでくれ!」
以下略



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:18:39.41 ID:bVmjh16S0
【俺が?】

男「俺がだよ。今夜という今夜は、いよいよ自分が嫌になった」

【そうだよ。俺たちは嫌な奴なんだよ】
以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:19:35.35 ID:bVmjh16S0
【いいことを教えてやろう。自分にできることとできないことぜーんぶ書いてみな】

【びっくりする位なーんにもできないぜ】

男「なんてネガティブな説得力…」
以下略



58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:20:26.53 ID:bVmjh16S0
男「よし、もう…お終いにしよう」

「ファイルの持ち主にはたどり着けなくていい。本当は、中を見たことを謝るべきだけど、見られたことを知ったら…気持ち悪いだろうから」

【そうだよ、俺たちは気持ち悪いんだよ】
以下略



59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:21:07.86 ID:bVmjh16S0
【夢のライブはどうする?】

男「べつにいいよ、なんにもしなくたって。出不精の[ピザ]で何が悪い」

【いいぞ、もっと食え】
以下略



60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:21:56.96 ID:bVmjh16S0
「そうだ、夢なんて叶えられなくったって」


「叶ったふりをすればいいんだ」

以下略



61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:22:31.72 ID:bVmjh16S0
「俺は、二十郎で一ロット一人で食いきったことがある」

「俺は、カラオケで全国ランキング1位を撮りまくったことがある」

「俺は、沖縄料理で美味しんぼをあっと言わせたことがある」
以下略



62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:23:06.88 ID:bVmjh16S0

「…アイドルは俺が育てたって嘘、つけるな」

「それぞれの子の性格や嗜好は映像や雑誌のインタビューとかを詳しく読み込んでいけば把握できる」

以下略



63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:23:51.23 ID:bVmjh16S0
「俺、持ち主に真相を聞きたい…」

「ああ、でもそれだと持ち主に会わなくちゃいけないのか」

【…っそ、そうだ】
以下略



64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:24:57.50 ID:bVmjh16S0
スーツ『よくたどり着きましたね』

男「あ、どこ行ってたんだよ」

スーツ『そのファイルを書けるくらいに、アイドルの情報誌を手広く扱っているお店はこの町には一軒だけ』
以下略



65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:25:38.66 ID:bVmjh16S0
男「いろんな本から想像してその妄想をファイルにまとめた…実際に会ったわけじゃないから初対面の感想が一言だったんだ」

「それに対してそのあとの面談の話は…妄想だから詳しくかけたんだ」

「このファイルは全部ウソだ」
以下略



66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:26:24.12 ID:bVmjh16S0
[理想の自分と、嫌いな自分]

[向上心と、劣等感]

[どちらかに偏れば、反対向きに力を蓄える振り子]
以下略



67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:26:55.67 ID:bVmjh16S0
スーツ『翌日、仕事が朝番だった私達は、こっそりと昨日例の本を買った人を調べるため、1時間も早く家を出ました』

『すると、奇抜な蛍光グリーンの、制服のようなものを着た人が。昨日ファイルを拾ったベンチのあたりで挙動不審な事をしていました』


以下略



68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:27:41.19 ID:bVmjh16S0

スーツ『彼女がファイルの持ち主でした』

『彼は謝りました、持ち去って中を見てしまったことを、そして、こう切り出しました』

以下略



69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:28:35.66 ID:bVmjh16S0
スーツ『彼女は、恥ずかしそうに語りました』

『彼女が、プロデューサーもアイドルもまだ居ない芸能事務所の事務員であること』

『このファイルは全部ウソであり、全部本当でもあること』
以下略



70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:31:35.82 ID:bVmjh16S0
スーツ『まだ誰も出入りしない事務所で事務処理をするだけの日々、だから自分でアイドルをプロデュースすることにしたんです。但し、想像の中で』

『そうすることで、“もう一人の自分”がそれを経験してくれるんだと』

男「もう一人の自分ですか…よくわかります」
以下略



71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:32:18.79 ID:bVmjh16S0
P「ある人はそれを見て「正方形」といった。またある人はそれを見て「長方形」といった。またある人はそれを見て「三角形だ」といった」

「3人が見ていたのは一切れのチーズケーキ、側面と、断面と、上面。角度によって全く違って見えていたんだ」

「もし、論点が、そのチーズケーキがおいしかったかどうか。だったら」
以下略



72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:32:59.72 ID:bVmjh16S0
P「さぁ、俺の昔話はもういいだろ、仕事に行くぞ」

凛「ねぇプロデューサー、その話のもう一人の自分って今もいるの?」

P「おっと、この子俺の黒歴史をさらに掘り返しに来たよ」
以下略



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/30(月) 00:33:56.00 ID:bVmjh16S0
以上です。

全部読んでくれる人が居たらうれしいです




74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/30(月) 00:36:04.74 ID:vcsm7OnTo
乙乙


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