過去ログ - 勇者「俺の目的は魔王討伐じゃない」
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16: ◆WnJdwN8j0.[sage saga]
2014/06/30(月) 20:44:32.87 ID:Ip9gb3730
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勇者「ぐっ…」ボタボタ
>勇者の肩からは大量の血が溢れていた。片手で押さえても溢れるのが収まらぬ程、深い傷を負ったのだ。
真勇者「昔よりはマシになったが、まだまだ未熟だな…」
勇者「く…」フラッ
>真勇者にもダメージは与えた。だが、自分のダメージに比べて遥かに軽い。
>自分はあの頃よりも強くなったが、真勇者はそれよりも強くなっていたのだ。
勇者「何で、こんなに強いのに無名のままで…!?」
真勇者「これが、陰に生きていた結果」
>真勇者は王の命により、魔物達に命を狙われぬよう、ずっと目立たぬよう活動していた。
>その結果、密かに平和に貢献してはいたが、人々からの賞賛も得られずに過ごしていた。
真勇者(私が受けるべき賞賛を、この男は――)
真勇者「「世界の為」「皆の笑顔の為」など、心にも無いことを叫びまわり人々の心を掴んでいたようだな…!私には正直、君が妬ましい!」
勇者「それは俺の言葉じゃねぇーっ!」
>いらぬ仲間により得られたイメージが真勇者の闘志に火をつけているなら、つくづく迷惑な奴らだ、と勇者は思った。
勇者(俺は最初からこいつをおびき寄せる為に勇者になったんだよ…!それが何で…)
真勇者「そろそろ限界だろう、死ね!」
勇者「――!」
>――その時
シャッ
真勇者「…!?」
>1本の弓矢が2人の間に割り込み、真勇者を後退させた。
狩人「勇者ーっ」
呪術師「ゆ、ゆゆ勇者様が血だらけにアワワワワ」
戦士「勇者さんは今、最高に熱くなってんだよ!最高の強敵に出会えて、闘志をメラメラ燃やしてんだよ!」
勇者(出たーーーーー!!)←鳥肌
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