過去ログ - キリト「叛逆の物語」 シリカ「私は貝になりたい」
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2014/07/25(金) 22:42:48.50 ID:OcvVaGyZ0
QB「真実なんて知りたくもないはずなのに、それでも追い求めずにはいられないなんて、つくづく人間の好奇心というものは、理不尽だね」

QB「まあ、君ならいずれはきっと、答えにたどり着くだろうとは思っていたよ、暁美ほむら」

ほむら「インキュベーター。やっぱり、何もかも、あなたの仕業だったのね」

QB「残る疑問は、君の命と魂が、今どこにあるのかだよね?その答えは、僕が教えてあげる」

QB「これがこの偽物の見滝原市の外側、現実世界の君の姿だよ」

ほむら「そんな・・・」

QB「僕たちの作り出した干渉遮断フィールドが、君のソウルジェムを包んでいる。」

QB「すでに限界まで濁りきっていたソウルジェムを、外からの影響力が一切及ばない環境に閉じ込めた時、何が起こるのか」

ほむら「実験・・・」

QB「魔法少女を浄化し、消滅させる力。君たちが“円環の理”と呼んでいる現象から隔離された時、ソウルジェムはどうなるのか?」

QB「確かに興味深い結果を観察させてもらったよ。」

QB「独自の法則に支配された閉鎖空間の形成と、外部の犠牲者の誘導、捕獲。」

QB「これこそまさしく、いつか君が説明してくれた、魔女とやらの能力、そのものだよね」

QB「遮断フィールドに保護されたソウルジェムが、まだ砕けていない以上、君は完全な形で、魔女に変化できたわけでもない。」

QB「卵を割ることができなかったヒナが、殻の中で成長してしまったようなものだね。」

QB「だから君は、自らの内側に結界を作り出すことになった。まさか、街1つを丸ごと模倣して再現できるとは、驚きだ。」

QB「ここはね、君のソウルジェムの中にある世界なんだよ」

ほむら「その理屈は変よ。外部と遮断されているなら、この結界に誰かが迷い込むことだって、なかったはすでしょ?」

QB「そこは僕たちが、調整してるのさ」

QB「フィールドの遮断力は、あくまで一方通行だ。外からの干渉ははじくけれど、内側からの誘導で、犠牲者を連れ込むことはできる。」

QB「魔女としての君が、無意識のうちに求めた標的だけが、この世界に入り込めるんだ。」

QB「ここまで条件を限定したうえで、なおも“円環の理”なる存在が、あくまで暁美ほむらに接触しようとするならば、その時は、君の結界に招き入れられた、犠牲者という形で、この世界に具現化するしかない。」

QB「そうなれば、僕たちインキュベーターは、これまで謎だった、魔法少女消滅の原因を、ようやく特定し、観測することができる。」

QB「実際、君が作った結界には、現実世界にはすでに存在しないキャラクターが、奇妙な形で参加している。」

QB「とりわけ興味深いのは、過去の記憶にも、未来の可能性にも存在しない、1人の少女だ。」

QB「この宇宙と一切の因果関系がない存在なのに、彼女は何の違和感もなく君の世界に紛れ込んできた。」

QB「まあ、そもそも最初から捜す必要さえなかったんだ。手間を省いてくれたのは、君自身なんだよ、暁美ほむら。」

QB「君は以前から“円環の理”のことを“鹿目まどか”という名前で呼んでいたからね」


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