過去ログ - キリト「叛逆の物語」 シリカ「私は貝になりたい」
↓
1-
覧
板
20
157
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)
2014/07/25(金) 22:43:21.86 ID:OcvVaGyZ0
ほむら「じゃあ、あの子はやっぱり…」
QB「唯一やっかいだったのは、鹿目まどかが、未知の力を発揮するそぶりをまったく見せなかったことだ。」
QB「結界の主である君の記憶操作は、まどかに対しても作用してしまったみたいだね。彼女は君を救済するという目的だけでなく、自分自身の力と正体さえ見失っていたようだ。これでは手の出しようがない」
QB「鹿目まどかは、神であることを忘れ、暁美ほむらは、魔女であることを忘れ、おかげで僕らは、こんな無意味な堂々巡りにつきあわされることになった。」
QB「まあ、気長に待つつもりでいたけれど、君が真相にたどり着いたことで、ようやく均衡も崩れるだろう。さあ、暁美ほむら。まどかに助けを求めるといい。」
QB「それで彼女も思い出す。自分が何者なのか、何のためにここに来たのかを。」
ほむら「インキュベーター、あなたのねらいは何?」
QB「もちろん、今まで仮説にすぎなかった“円環の理”を、この目で見届けることだよ」
ほむら「何のために?好奇心なんて理不尽だって言ってたくせに、まどかの存在を、ただ確認するために、こんな大げさな段取りまで用意するわけがない」
ほむら「まどかを、支配するつもりね!」
QB「最終的な目標については否定しないよ。まあ道のりは困難だろう。」
QB「この現象は、僕たちにとってまったくの謎だった。存在すら確認できないものは、手の出しようがないからね」
ほむら「それで諦めるあなたたちじゃないわ」
QB「そうだね。観測さえできれば干渉できる。干渉できるなら、制御もできる。いずれ僕たちの研究は“円環の理”を完全に克服するだろう。そうなれば、魔法少女は魔女となり、さらなるエネルギーの回収が期待できるようになる。」
QB「希望と絶望の相転移、その感情から変換されるエネルギーの総量は、予想以上のものだったよ。」
QB「やっぱり魔法少女は、無限の可能性を秘めている。君たちは、魔女へと変化することで、その存在を全うするべきだ」
ほむら「いいえ、そんな幸福は、求めてない」
QB「なぜ怒るんだい?君にはもう関わりのない話だ。暁美ほむらの存在は完結した。」
QB「君は過酷だった運命の果てに、待ち望んでいた存在と、再会の約束を果たす。これは、幸福なことなんだろう?」
ほむら「いいえ、そんな幸福は、求めてない」
QB「そんな・・・自ら呪いを募らせるなんて、何を考えているんだ?浄化が間に合わなくなるよ!」
ほむら「今のあなたが知るはずもないけれど、私はね、まどかを救う、ただそれだけの祈りで、魔法少女になったのよ。」
ほむら「だから今度も同じこと。まどかの秘密が暴かれるくらいなら、私は、このまま、魔女になってやる!」
ほむら「もう二度と、インキュベーターにあの子は触らせない!」
QB「君はそんな理由で救済を拒むのかい?このまま、永遠の時を、呪いと共に過ごすつもりなのか?」
ほむら「大丈夫、きっとこの結界が、私の死に場所になるでしょう。ここには、巴マミも、佐倉杏子もいる。彼女たちを信じるわ」
QB「バカな・・・この遮断フィールドの内側で死ぬことが何を意味するのか分かっているのかい?殻を破ることすら拒んで、卵の中で魔女として完成してしまったら…。」
QB「君は“円環の理”に感知されることすらなく破滅する。」
QB「もう誰も、君の魂を絶望から救えない。君は再び、鹿目まどかと巡り会うチャンスを永久に失うんだよ?」
QB「君にとっても最悪の結末だろうに。まったく、どうして人間の思考は、こうも理不尽なんだい?」
ほむら「黙りなさい!」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
190Res/228.15 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - キリト「叛逆の物語」 シリカ「私は貝になりたい」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1404219803/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice