過去ログ - キリト「叛逆の物語」 シリカ「私は貝になりたい」
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2014/07/25(金) 22:43:21.86 ID:OcvVaGyZ0
ほむら「じゃあ、あの子はやっぱり…」

QB「唯一やっかいだったのは、鹿目まどかが、未知の力を発揮するそぶりをまったく見せなかったことだ。」

QB「結界の主である君の記憶操作は、まどかに対しても作用してしまったみたいだね。彼女は君を救済するという目的だけでなく、自分自身の力と正体さえ見失っていたようだ。これでは手の出しようがない」

QB「鹿目まどかは、神であることを忘れ、暁美ほむらは、魔女であることを忘れ、おかげで僕らは、こんな無意味な堂々巡りにつきあわされることになった。」

QB「まあ、気長に待つつもりでいたけれど、君が真相にたどり着いたことで、ようやく均衡も崩れるだろう。さあ、暁美ほむら。まどかに助けを求めるといい。」

QB「それで彼女も思い出す。自分が何者なのか、何のためにここに来たのかを。」

ほむら「インキュベーター、あなたのねらいは何?」

QB「もちろん、今まで仮説にすぎなかった“円環の理”を、この目で見届けることだよ」

ほむら「何のために?好奇心なんて理不尽だって言ってたくせに、まどかの存在を、ただ確認するために、こんな大げさな段取りまで用意するわけがない」

ほむら「まどかを、支配するつもりね!」

QB「最終的な目標については否定しないよ。まあ道のりは困難だろう。」

QB「この現象は、僕たちにとってまったくの謎だった。存在すら確認できないものは、手の出しようがないからね」

ほむら「それで諦めるあなたたちじゃないわ」

QB「そうだね。観測さえできれば干渉できる。干渉できるなら、制御もできる。いずれ僕たちの研究は“円環の理”を完全に克服するだろう。そうなれば、魔法少女は魔女となり、さらなるエネルギーの回収が期待できるようになる。」

QB「希望と絶望の相転移、その感情から変換されるエネルギーの総量は、予想以上のものだったよ。」

QB「やっぱり魔法少女は、無限の可能性を秘めている。君たちは、魔女へと変化することで、その存在を全うするべきだ」

ほむら「いいえ、そんな幸福は、求めてない」

QB「なぜ怒るんだい?君にはもう関わりのない話だ。暁美ほむらの存在は完結した。」

QB「君は過酷だった運命の果てに、待ち望んでいた存在と、再会の約束を果たす。これは、幸福なことなんだろう?」

ほむら「いいえ、そんな幸福は、求めてない」

QB「そんな・・・自ら呪いを募らせるなんて、何を考えているんだ?浄化が間に合わなくなるよ!」

ほむら「今のあなたが知るはずもないけれど、私はね、まどかを救う、ただそれだけの祈りで、魔法少女になったのよ。」

ほむら「だから今度も同じこと。まどかの秘密が暴かれるくらいなら、私は、このまま、魔女になってやる!」

ほむら「もう二度と、インキュベーターにあの子は触らせない!」

QB「君はそんな理由で救済を拒むのかい?このまま、永遠の時を、呪いと共に過ごすつもりなのか?」

ほむら「大丈夫、きっとこの結界が、私の死に場所になるでしょう。ここには、巴マミも、佐倉杏子もいる。彼女たちを信じるわ」

QB「バカな・・・この遮断フィールドの内側で死ぬことが何を意味するのか分かっているのかい?殻を破ることすら拒んで、卵の中で魔女として完成してしまったら…。」

QB「君は“円環の理”に感知されることすらなく破滅する。」

QB「もう誰も、君の魂を絶望から救えない。君は再び、鹿目まどかと巡り会うチャンスを永久に失うんだよ?」

QB「君にとっても最悪の結末だろうに。まったく、どうして人間の思考は、こうも理不尽なんだい?」

ほむら「黙りなさい!」


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