過去ログ - 不思議生物ほむ種SS派生スレ
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/07/04(金) 00:15:59.58 ID:l0ZeiNi80
どうやって死ぬのだろう
このまま衰弱して死ぬのか、それとも誰かに殺されるのか

私のことだからきっと死ぬときも独りなのかな

なんて自嘲気味に考えて、頭もボーっとしてきて





雨が止んだ

お日様が出てくれたおかげで少し暖かくなってきた

同時にあんあんたちも歩き回るだろう

見つかるかもしれないなぁ


木の葉からポタポタと落ちる水滴、それにあわせてテクテクと足音が聞こえた

息を殺す


あんあんたちだ
見つかれば確実に殺される

結果的にあんあんたちに見つかることはなかった

あんあんたちは息絶えた仲間に驚き、辺りを気にすることなんてなかった

おかげで私は生き延びた
だけど、あんな悪魔のような連中を悲しみながら埋葬する風景は私の心を折った

まみまみ「うっ…く、うぅ…あっ」

あんあんが去った後は涙が止まらなくなって
僅かな体力を使ってできる限り泣いた

まみまみ「ひっく、ひっく…」




やがて木を背もたれに座っていたが、もうそれさえも辛く横に倒れた


まみまみ「死ぬ、死んじゃう…イヤ、イヤだ」
まみまみ「誰とも友達になれないで、このまま死ぬなんてイヤだよ」

まみまみ「誰か助けて…」


ついに私は最後の力を振り絞って助けを求めた

だが、誰も助けてくれない
誰も…



そして無情にも時間だけがすぎて
私は本当に限界を迎えようとしていた


「そんな所でどうしたの?」

声が聞こえた

眼が霞み、声の主ははっきりしない

けど確かに声が聞こえた



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