過去ログ - 穂乃果「叶え!私たちの…夢!!」
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35: ◆AVPMieqoEvEh[sage]
2014/07/05(土) 17:42:14.71 ID:/YWXUU3e0
「おまけに自分がどんなに可愛いことを言ってくれちゃったか理解してないみたいだし」
「????」
絵里ちゃんは何が言いたいんだろ。
穂乃果は首をひねります。よくわからない
「…はぁ。穂乃果、私はね…多分あなたが思っているよりずっと…」
あなたのことが好きなのよ?そう言うと、とベッドの方に穂乃果の体を押し倒す。
さっきまで穂乃果は押し倒した側だったのにあっというまに逆転されるのは正直少し複雑ではある
私を組み敷いた絵里ちゃんは真剣な顔で穂乃果を見抜いた。
「絵里…ちゃん?」
絵里ちゃんの綺麗で整った顔が近づいてくる。
初めてキスをした卒業式の日のドキドキを私は今も覚えていて、そしてそれは今もちっとも変わらなくて。
今も絵里ちゃんとキスをするときはそれから何年経っても同じくらい穂乃果の心臓はドキドキする。
唇と唇が触れる瞬間。緊張が一気に安心感に変わると、私は吸い込まれるかのようにその行為に没頭してしまう
穂乃果の気持ちと絵里ちゃんの気持ちが心とも身体ともつかない深いところで混ざり合うと、溺れてしまうような深い幸福感に包まれて行く。
何分か経ち、息が続かなくなって一旦唇を離すと、絵里ちゃんはそのまま私の背中に腕を回すと、正面から強く抱きしめてくる。
絵里ちゃんは穂乃果の肩あたりに頭を乗せると穂乃果の体を抱きしめながらさっきから中断されていた言葉を続きを紡ぎ出した
「私はね。正直自分でも怖いくらいあなたのことが好き。穂乃果が話しかけてくれるだけで嬉しくて顔が緩んでしまいそうになるし、穂乃果が抱きしめてくれるだけで悲しい気持ちがどこかへ消え去ってしまう。」
「穂乃果がキスをくれれば思考も何もかもが消え失せて…好きという気持ちで頭がいっぱいになっちゃう。好きという気持ちが溢れすぎて、もうどうしようもないくらいにね」
「絵里ちゃん…」
…さっきのセリフそっくりそのままお返ししたいよ。絵里ちゃんだって恥ずかしいことよく言っちゃうじゃん
こういうのを歯が浮くようなセリフって言うんだっけ。とか思いつつ、抱きしめられていた腕をほどくと絵里ちゃんの逆の方を向いた
私は自分の顔が赤くなっていることを自覚して、顔を落として絵里ちゃんから隠そうとした
でもそんなことは無駄な足掻きだったようで、すぐに肩を捕まれて絵里ちゃんの方に体を向けられると
顎の下を持ち上げられて絵里ちゃんの青く美しい目の下に赤くなった顔を晒される
「ハラショー。顔が真っ赤よ?穂乃果」
わかってるよ。ものすごく熱いし、絵里ちゃんの顔まともに見れないし
私は照れ隠しのために顔だけそっぽを向かせてこう言った
「…絵里ちゃんのせいだよ」
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