過去ログ - 瑞鶴「私は幸運の空母なんかじゃない」 金剛「?」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/07/06(日) 06:20:27.85 ID:9Nk4pjf1o
提督「……………………」コックリコックリ

提督「…………む」

提督「いかん。眠ってしまっていたか」

窓から差し込む、少しばかり熱い日差しで温められた私の部屋。
そのせいで部屋全体が酷く心地良くて、つい目の前の仕事を放棄して夢の国へ旅立っていたようだ。

提督「……平和だ」チラ

ふと、窓の外を見る。
目に映るのは青い海と、それに負けないくらい蒼い空。
水平線に近付く程に白くなるそれらの下では、艦娘達が演習をしている。
まだ錬度が甘いが、全員の動きは初めて出会った頃よりも遥かに良くなっている。

提督「この瞬間だけを見れば、戦争をしているようには見えんな」

事務作業と居眠りで凝り固まった身体を解すように動かす。
ふむ。少し調子が悪いようだ。

提督「この平和が、ずっと続けば良いのだが……」

ポツリ、と柄にもなく零した弱気の言葉。
きっと何か夢を見ていたのだろう。この平和が、とても大切で幸せなものに感じられる。

提督「そうだな……いつ死んでしまうか分からない。それならば、この僅かな平和を噛み締めるのも悪くないだろう」

もう一度だけ、演習をしている艦娘達へ視線を数秒だけ落としてから仕事へ戻った。



──もう、亡くさないようにしなければな。



この時なぜか私は、そう思っていた──。

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