1: ◆ZqhkgzRipw
2014/07/06(日) 19:02:44.78 ID:jSSFOAXW0
サンタクロースをいつまで信じていたか、なんてのは他愛の無い世間話にも満たないようなどうでもいいような話だが、サンタクロースなどという想像上の赤服じいさんを信じていなかった俺も、この北高に入ってから随分考え方も変わってしまった。
宇宙人、未来人、超能力者、果ては神様にまで出合い、何度かそいつらのせいで死にかけたお陰で、とうとう空とぶソリの存在をちょろっと信じるようになった二年の12月。
去年とは違い、我SOS団名誉顧問であらせられる鶴谷さんのご好意により、別荘を借りてクリスマスパーティーをする運びとなった。
そのパーティーの終わりにハルヒがボソッと呟いた。
今思えば、これが元凶だったと思う。
だけどな、ハルヒ。
それは簡単なことだったんだよ。
「みんなとずっとこうしていたい」なんて。
何でこんなややこしくしちまったんだよ。
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2: ◆ZqhkgzRipw
2014/07/06(日) 19:04:57.98 ID:jSSFOAXWo
クリスマスパーティーも終わり、正月のイベントまでの束の間の休息を惰眠を持って過ごそうと思っていた朝。
何故かセットしてあった目覚まし時計を止め、再び微睡みを堪能しようとした矢先、
妹「キョンくーん!」
3: ◆ZqhkgzRipw
2014/07/06(日) 19:08:02.54 ID:jSSFOAXWo
二度目の眠気を誘う怪音波を放つ入学式を終え、あの時と同じように当たり障りの無い自己紹介をする。
そして、生涯決して忘れられない台詞を待つ。
後ろで椅子から立ち上がる音が聞こえた。
4: ◆ZqhkgzRipw
2014/07/06(日) 19:08:55.30 ID:jSSFOAXWo
キョン「なぁ、しょっぱなの自己紹介のあれ、どのへんまで本気だったんだ?」
ハルヒ「あれって何」
キョン「この中に宇宙人〜ってセリフ」
5: ◆ZqhkgzRipw[sage]
2014/07/06(日) 19:10:04.97 ID:jSSFOAXWo
ハルヒ「私曜日毎にイメージがあると思うのよね」
前回と同じ曜日理論を聞き流す。
ハルヒ「あたし、あんたとどこかであったことがある?ずっと前に」
6: ◆ZqhkgzRipw[sage]
2014/07/06(日) 19:10:35.01 ID:jSSFOAXWo
1週間ほどハルヒと少しだけ話す日々が続いた。
そろそろSOS団が恋しくなってくる。
キョン「部活巡りしているって本当か?」
7: ◆ZqhkgzRipw
2014/07/06(日) 19:12:31.57 ID:jSSFOAXWo
次の休み時間、ハルヒにネクタイを捕まれ、そのまま屋上一歩手前の踊り場まで連行される。
強気なハルヒには慣れているが、今回もカツアゲされている気分だ。
ハルヒ「協力しなさい」
8: ◆ZqhkgzRipw
2014/07/06(日) 19:13:49.33 ID:jSSFOAXWo
放課後、またもやハルヒに引っ張られてやって来たのは勝手知ったる文芸部室。
ここには長門がいるはずだ。
不意に去年(客観的に考えれば今年か)のクリスマスの事が思い出される。
9: ◆ZqhkgzRipw
2014/07/06(日) 19:14:55.18 ID:jSSFOAXWo
キョン「ということはこちらにいらっしゃるのがその」
ハルヒ「そ。その子がいいって言ったの」
キョン「ええと、」
10: ◆ZqhkgzRipw
2014/07/06(日) 19:16:11.41 ID:jSSFOAXWo
4、 次の日、来ないと死刑というどこぞの暴君並の刑罰を言い残してどこかに消えたハルヒの言いつけ通り部室に行く。
中に入ると長門が一人で本を読んでいる。
今となっては、これが当たり前だと思っているけど、昔はこの間が居たたまれなかったなぁ、等と考えていると部室のドアが勢いよく開かれた。
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