20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/09(水) 11:20:10.18 ID:Fl7+HnOB0
ライブの資料を読んでいるので話しかけるに話しかけられないのだ。
落ち着かない時間を数分過ごし、二人のラーメンが運ばれてきて食べ始めたとき、話を切り出した。
「どうだ、いけそうかライブ」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/09(水) 11:20:50.28 ID:Fl7+HnOB0
くそ、何度もシュミレーションしたはずなのに、それとなくうまい言葉がかけられない。
がんばれよ、というのは時として無責任な言葉になりうる。
おまえならできる、も根拠のない励ましだと取られかねない。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/09(水) 11:21:22.03 ID:Fl7+HnOB0
「ありがとうございます」
ラーメンから立ち上る湯気で貴音の表情はよく見えなかった。
貴音は一足早く帰宅し、俺は店内のテレビをぼんやりと見ていた。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/09(水) 11:22:28.77 ID:Fl7+HnOB0
ライブの資料じゃないか。あいつ忘れていったのか。どうする…
出て行って一時間はたっている。取りに戻ってくるのを待つか?
いや俺が届けたほうが時間的には早いだろう。会計をすませ店を出ると
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/09(水) 11:23:06.50 ID:Fl7+HnOB0
近くまできてから本人に連絡をしていないことを思い出す。家をでていなければいいが。
『もしもし?』
「おお貴音か?」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/09(水) 11:23:33.77 ID:Fl7+HnOB0
おい、貴音?」
『申し訳ございません。明日事務所に持ってきてくれませんか?』
「いいのか? ライブ近いのに」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/09(水) 11:24:20.00 ID:Fl7+HnOB0
次の日、デスクワークをこなしているとあっという間に昼飯時となり、
律子や音無さん、一部のアイドル達は昼食へと出かけて行った。
「プロデューサー」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/09(水) 11:24:49.37 ID:Fl7+HnOB0
ふいに響の表情が暗くなった。どうやらこれからが本題らしい。
「どうした?」
「貴音のことなんだ」そう聞いて体が反射的に身構える。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/09(水) 11:25:26.82 ID:Fl7+HnOB0
自分のこと避けてるっていうかさ。 なんかしたのかな…」
俯く響に俺は慌てて声をかけた。
「まあライブが近いせいでピリピリしてるんだろ」
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/09(水) 11:26:24.42 ID:Fl7+HnOB0
「では行ってまいります」
胸にわだかりを抱いたままライブの日がやってきた。
「夕方には帰ってくるからな」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/09(水) 11:27:05.61 ID:Fl7+HnOB0
もうすぐライブが終わる、ということでホッとしているのだろう。
「貴音、あんなに一人で頑張ってたもんな。きっとうまくいくさ」
「そうなると良いですね」
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