過去ログ - 美希「運命の女神」 -SS速報VIP

過去ログ - 美希「運命の女神」

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37: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 16:16:43.84 ID:/lW3kLp10
「星井さんの質問を聞いて、驚いた彼女達は君に関する質問を幾つかしてみた。

だが、星井さんはどれも答える事ができなかった。

他の記憶に関しては完璧と言っていいほど正確に答えることができたのに、君のことだけを思い出すことができなかった。

以下略

38: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 16:19:10.91 ID:/lW3kLp10
「もちろん、記憶喪失は一時的なものかもしれない。

時間が経てば君の事を思い出すということも十分にあり得る。

だが…万が一という場合もある。

以下略

39: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 16:23:35.25 ID:/lW3kLp10
「先程から君の様子だけでも、部分的に記憶喪失になっていることが分かる。

だが、星井さんより状況は深刻かもしれない。

私達は、君が何について覚えていて、何についての記憶が失われているのか、はっきり確かめておきたいんだ」

以下略

40: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 16:25:40.99 ID:/lW3kLp10
俺が質問に答えられない度に悲しそうな表情を見せる音無さんに、申し訳無い気持ちになる。

それと同時に、やはり俺がプロデューサーだなんて何かの間違いではないのか、という思いが再び強くなってきた。

先生は俺達の問答に耳を傾けながらペンを走らせて、難しい顔をして考え込んでいる。

以下略

41: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 16:29:36.50 ID:/lW3kLp10
それにしても、と音無さんが切り出して

「プロデューサーさんは仕事に関する記憶を無くしているのに、私のことは覚えていてくれたんですね。

一体どうしてでしょう？」

以下略

42: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 16:32:48.53 ID:/lW3kLp10
実は、俺はこの人と一度直接会ったことがある。

もっとも、当時の俺は学生だったし、765プロも人気が出る前のことだったから恐らく憶えていないだろう。

以下略

43: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 16:36:02.33 ID:/lW3kLp10
先生は一通り説明を終えると

「何らかのショックによって、強い思い入れがあるものに関する記憶が失われるという事例は今までに報告されている。

星井さんはP君に対してかなり積極的にアピールしていたと聞くから、その症状に当てはまるし、P君も同様の症状が出る可能性を考えたのだが…」

以下略

44: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 16:38:48.97 ID:/lW3kLp10
「だが、P君の場合は事情が異なる。

プロデューサー業に関する記憶は失われているのに、アイドル達に関する記憶は驚く程はっきりしている。

…プロデューサーとしての接点を除けば、だがね。

以下略

45: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 16:42:29.96 ID:/lW3kLp10
俺の落胆を察してか、先生は

「なに、落ち込むことは無い。

先程も言ったが記憶喪失は一時的なものの場合が多く、大抵は時間が経てば回復する。

以下略

46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/12(土) 17:13:31.52 ID:aMggbFbfo
楽しみ

47: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 19:11:12.42 ID:/lW3kLp10
「確かにプロデューサーとしてのノウハウを忘れてしまったのは痛手かもしれない。

だが、そんなものはこれからいくらでも学び直せば良いだけの話だ。

君は、記憶を失ってもなお彼女達に強い思いを抱いている。

以下略

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