過去ログ - 美希「運命の女神」 -SS速報VIP

過去ログ - 美希「運命の女神」

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54: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 19:38:47.27 ID:/lW3kLp10
声の主は貴音だった。

「どうしてここに？

仮眠室に行ったんじゃなかったのか？」

55: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 19:40:34.94 ID:/lW3kLp10
俺は貴音の言葉に驚きを隠せなかった。

高潔にして秀麗、『銀髪の王女』の異名を持つ彼女がそんなことをするとは思いもよらない。

「一体どうしてそんなことを？」

以下略

56: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 19:51:55.18 ID:/lW3kLp10
「今回の事故について、不可解な点があるのです」

「不可解な点？」

「はい、それについて申し上げる前に確認しておきたいことがあります。

以下略

57: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 19:55:22.72 ID:/lW3kLp10
「その事実というのが、不可解な点に関係しているということか？」

「はい」

「それは一体…？」

以下略

58: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 20:00:59.25 ID:/lW3kLp10
「何だそれは、それじゃあまるで…」

そこから先は口に出せなかった。

頭では分かっているが、いや、分かっているからこそ結論を拒否しようとした。

以下略

59: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 20:10:09.66 ID:/lW3kLp10
俺は顔が青ざめていくのを感じた。

写真の中の俺と美希は、とても無事で済んでいるとは思えない程、服の損傷が激しかった。

以下略

60: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 20:16:05.14 ID:/lW3kLp10
「…ありがとう」

貴音のおかげで、落ち着きを取り戻すことができた。

俺が礼を言うと、貴音は手を離した。

以下略

61: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 20:24:03.04 ID:/lW3kLp10
「…人知を超えた力？」

「はい。

言葉で表すのが難しいのですが、そうしたものが関係していのではないかと思うのです。

以下略

62: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 20:27:30.74 ID:/lW3kLp10
「…共通点、か」

記憶喪失について、そんな考え方は思い付かなかった。

確かに、絶対に助からないであろう事故で無傷だった『奇跡』、プロデューサーに関する記憶を失うという『共通点』、これらをただの偶然と結論付けるのはまだ早い気がする。

以下略

63: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 20:30:23.55 ID:/lW3kLp10
「それでは、わたくしはこれからろけに向かいます」

見送りに行こうかと提案したが

「いえ、あなた様はまだ高木殿と話さなければならないことがあるでしょうし、検査もお済みでないのでしょう？

以下略

64: ◆5JMhSgsxeg[saga]
2014/07/12(土) 20:32:33.09 ID:/lW3kLp10
すると貴音は、人差し指を唇に当て、

以下略

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