2: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/09(水) 17:54:03.98 ID:RkKh79G5o
六月も半ばに入ってエアコンが時々仕事をしだした。
杏もデビューして早二年になる。
仕事はボチボチ。あるいはまぁまぁ、もしくはそこそこ。
ランクで言うならCランク位。知ってる人は知ってる。
3: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/09(水) 17:57:20.30 ID:RkKh79G5o
「それより、レッスンスタジオに行く準備しとけよー。
今日は定期測定あっただろ？」
「あー」
4: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/09(水) 18:00:12.47 ID:RkKh79G5o
―――
「吸ってー」
5: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/09(水) 18:04:30.44 ID:RkKh79G5o
「じゃあ次はシャトルランいきますね」
「うえぇっ。パス」
「だーめ」
「ぐぬぬ……」
6: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/09(水) 18:06:30.89 ID:RkKh79G5o
他のアイドル達と同じに基礎レッスンで体力をつけ、
ボイトレで肺活量を鍛えてる筈なのにこれ。
――悔しい。
7: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/09(水) 18:09:24.59 ID:RkKh79G5o
―――
出会ったのは、まぁ他の子もそうだろうけど、偶然だった。
あの時は確か平日の昼間。
8: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/09(水) 18:11:56.48 ID:RkKh79G5o
んで。
『え゛っ！？』
9: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/09(水) 18:17:29.83 ID:RkKh79G5o
―――
「んがっ……んぅ？」
「おっ、起きたか」
10: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/09(水) 18:20:03.65 ID:RkKh79G5o
「危ないぞ」
「こんくらい平気だって」
顔を出してたスペースから身を乗り出して後部座席から助手席に移動する。
11: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/09(水) 18:23:18.64 ID:RkKh79G5o
「……悪いな」
ころころと飴を口の中で転がしていると不意にそんなことを言われた。
なんで謝られたのかわからなかった。
12: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/09(水) 18:25:13.09 ID:RkKh79G5o
正面を向いたままの台詞に「だよね」と乾いた返事を返す。
わかってる。わかってるけど。
それでも杏は心配じゃなくて信頼されたい。
大丈夫か？ って問われるより、大丈夫だろ？ って任されたい。
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